占い師コラム

「このままでは幸せになれない人」の3つのパターン第50回 金原瑠璃先生

「このままでは幸せになれない人」の3つのパターン

われわれ占い師の役目は、相談のお電話を掛けてこられたお客様を霊能力で鑑定し、適切なアドバイスを授け、少しでも幸せに近づくように導いてあげることです。しかし、日々さまざまな方の話を伺っていると、相談される方には2つのパターンがあることが分かります。それは“状況が改善されれば幸せになれる人”と“このままでは幸せになれない人”です。

“状況が改善されれば幸せになれる人”は、自分自身にはまったく問題がないにも関わらず、因果関係や霊的な力など、外部の作用によって幸せに向かう道程をふさがれてしまっている人です。こういった人は、われわれ占い師が「あなたが進もうとしている道は通れませんから、こちらから迂回して行くといいですよ」という風に、別の行き方を教えてあげることで、すぐにでも幸せへと向かうことができます。ですが、たまに“このままでは幸せになれない人”が相談のお電話を掛けてこられます。その人は大抵の場合、他の誰よりも「幸せになりたい」と強く願っている人です。であるにも関わらず、そう願う自分自身が幸せを遠ざけていることに気付いていません。だから、その人はどれだけ願っても幸せになることができないのです。その人が幸せになるためには、まず周りをどうにかする前に、幸せを遠ざけている自分自身の原因をどうにかする必要があります。

1.与える前に「望む」人

人と人とのつながりは、お互いに与え合うことによって成り立っていると言っても過言ではありません。なので、誰かと親密な関係を築きたいのなら、まずは自分から与えてあげることが重要です。ですが“このままでは幸せになれない人”は、まず与えるより前に、ああしてくれ、こうしてくれ、と相手に望んでしまいます。たとえば、あなたは新しい恋人ができた時、「そんなことをしないで」とか「もっとこういう風にして」とか、自分の主義主張を頭ごなしに要求してしまうことはないでしょうか。それは幸せを遠ざける大きな原因の一つです。もしあなたが本当に相手に“こうなって欲しい”と願っているのなら、まずは自分が変わらなければなりません。あなた自身が変わることによって、相手に自分から「こうしよう」と思わせることが重要なのです。

2.「見返り」を強く要求する人

だからと言って、まず初めに与えればそれでいいかと言ったら、決してそんなことはありません。最初に何かをしてあげて、それに対して自分の思ったようなリアクションが返ってこない時、「こんなに私がしてあげているのに、どうしてあなたはこうしてくれないの?」なんて、つい言ってしまうことはないでしょうか。そういった態度は幸せを遠ざける大きな原因の一つであると言えます。それは「自分がしてあげる」ということで、相手の行動を強制しようとしているだけに過ぎないのです。相手はやがて息苦しさを覚えて、あなたの元から離れていくでしょう。何かをしてあげるのなら、純粋に「相手の喜ぶ顔を見たい」という気持ちでしてあげるようにしましょう。

3.「自分」を持っていない人

あなたの中には、「これが“自分”である」と言える何かがありますか。“このままでは幸せになれない人”は、それがありません。だから、自分にない“自分”を相手に求めてしまい、相手にべったりと依存しきってしまい、まるで寄生植物が宿主を締め上げるかのように、相手を疲れさせてしまうのです。そういった人は決して幸せになれません。幸せになりたいなら、相手を探す前に、まず「これが“自分”である」と胸を張って言える何かを見つけることが大切です。


さて、あなたには心当たりが幾つあったでしょうか。「自分はひとつも当てはまっていない」という方もいれば、「全部当てはまる」という方もいらっしゃると思います。ですが、“このままでは幸せになれない人”を幸せへと向かわせてあげることこそが、われわれ占い師に課せられた、もっとも重要な使命のひとつでもあります。もし「私は“このままでは幸せになれない人”かもしれない……」と思ったのなら、ぜひ一度、われわれ占い師にご相談されることをお勧めします。本物の霊能力を持ったプロの占い師があなたの心の奥を霊視し、あなた自身が気付いていない心の問題を解決するための適切なアドバイスを与えてくれるはずです。