占い師コラム

未来を予知する本当の意味第90回 雅子先生

未来予知

まだ見ぬ未来の出来事を占い、それが実際にピタリと的中していく「予知」。占い鑑定の楽しさのひとつと言えるでしょう。未来を予知してもらってハッピーな結果が出たら、きっと誰もが喜んでしまうはずです。そこで今回はこの「予知」に焦点を当て、予知とはどのように活かしていくものか、予知を最も活かせるのはどのようなやり方か、未来を予知する本当の意味をご説明していきたいと思います。

予知とは「転ばぬ先の杖」である

未来に起こる幸運な出来事をあらかじめ教えてもらい、それが実際にその通りになった場合、人はそれを喜びます。その一方で、不幸な出来事を予知されて、実際に不幸な目に遭った場合、どうしても人は「あんなことを言われたから実際にこうなった」と考えがちです。ですがこれは予知という能力を活かすやり方としてはあまり賢いものとは言えません。予知とは本来「転ばぬ先の杖」として用いるのが最も賢いやり方です。もし近い将来に幸運な出来事が起こるとすれば、それは占いで教えてもらったとしても、教えてもらわなかったとしても、同じように起こります。逆に、もし近い将来に不幸な出来事が起こるとすれば、それは今のうちに対策を練っておいたり、行動パターンを変えたりすることで、その不幸を未然に防ぐことができるようになります。

悪い予知結果はむしろ喜ぶべき

もし占いの場で悪い予知結果を告げられたとしたら、それはむしろ喜ぶべきと言えるでしょう。事前情報なしに不幸に襲われれば回避は難しいかも知れませんが、あらかじめ知っていればそれを回避できる可能性があるからです。良い占い師は悪い予知結果が出た場合「その不幸を回避する方法」を必ず教えてくれます。いわば、最も有益な予知とは「悪い予知」なのです。また、悪い予知結果をしっかり告げてくれる占い師は信用のおける占い師であるとも言えます。本物の占い師は決して良いことばかりを言いません。悪い結果が出たとしてもそれを隠さず教えてくれます。そして、その上で良い未来に繋がる方法をはっきりと提示してくれるものです。

予知通りにならないよう務めるのも大事

予知の結果として悪い未来が浮かび上がった場合、占い師はその回避方法を考えてくれます。例えば「このままでは1ヶ月後に恋人と破局する」という結果が出た場合、その破局に至る流れをさらに細かく追って、理由を洗い出していくことになります。1ヶ月後に破局するのであれば、そこから遡って3週間後に大喧嘩になる、その喧嘩は1週間後のデートで行き違いが生まれたことに起因する、その行き違いはふたりのこの部分から生まれる、といった風になります。そうして「破局しないようにするには、こうする必要があります、こうすれば喧嘩を回避でき、破局も防げるでしょう」と鑑定結果を出してくれます。このアドバイス通りに行動すれば破局を防ぐことができる、ということです。当然、その場合は「1ヶ月後に恋人と破局する」という予知は外れます。ですがそれは全く問題ありません。このように悪い予知を回避する方法を見つけ、外していくことで、確実に幸せへと向かうことができます。

失敗パターンを理解するのは幸せへの最短ルート

願望を成就させ、悩みを解決するためには、まず失敗パターンを認識する必要があります。占い鑑定を利用される方はその大体が重い悩みを抱えた方であり、その悩みはひとりではどうにもならない状況である場合がほとんどです。ですから、占い師が本物の予知能力を発揮して、その結果として「このままでは失敗する」というパターンが見えるのは、ある意味当然であると言えます。あなたが本当に幸せに向かいたいのであれば、悪い結果を恐れないようにしましょう。悪い結果こそ起こる前に予知されるべきなのです。あらかじめ失敗のパターンを理解し、そこからの回避方法を霊視していくことこそが、悩みの解決や願望の成就へと繋がる最短ルートなのです。