占い師コラム

季節の変わり目は霊障に注意第123回 錦戸先生

季節の変わり目は心身のバランスを崩しがち。それはもしかしたら深刻な霊障問題に繋がるかもしれません。今回は、季節の変わり目と霊障問題について、プロの霊感占い師として解説させていただきました。

心身の失調は霊的状況にもダイレクトに影響する

季節の変わり目は霊障に注意

昔から「季節の変わり目はおかしい人が増えやすい」と言われています。この症状は医学的にも解明されており、気候や気圧の変化に伴って自律神経を失調しやすくなり、心身のバランスが崩れやすく、精神的に不安定になる人が多い、ということです。そして、心身のバランスが崩れやすい状況は霊的にも不安定になりやすい状況と言えます。低級霊や邪念、淀んだ気の影響を受けやすく、霊障トラブルに繋がりかねない、と言うことができます。

人の肉体と精神は密接に関わり合っています。風邪をひいて身体が弱ると、気持ちも弱ってきて、家でひとり寝ているだけでどんどん不安定な気分になります。身体的な不調は精神面にもネガティブな作用を及ぼすのです。そして精神は霊的状態と相関関係にあります。霊的にバランスの取れた状況にある人は気持ち的にもポジティブな状況になりますし、霊的なバランスが崩れれば気持ちもどんどん不安定になります。ですから、気持ちが不安定になりやすい季節の変わり目は、霊的にも要注意な時期である、と言うことができます。

物事の境目には霊的存在が宿っている

しかし、季節の変わり目に気をつける理由はそれだけではありません。何かと何かの境目は実際に霊や神様、魔物といった霊的存在に近づく場所であり、霊障問題が起きやすいのです。古より日本では、あらゆる物の「境目」に細心の注意を払うしきたりがありました。

数点例を挙げると、ひとつは「敷居を跨ぐ」という概念。家の敷居という場所は、外と内の境目であり、そこには神様が宿っている、とされています。敷居を踏むのは神様の頭を踏むことと同じ意味となり、大変罰当たりな行為です。また「辻」という概念。「辻」とは現代の道路でいう交差点を表す昔の言葉です。道と道とが重なり合う場所は「この世とあの世の境目が近い場所」とされ、霊や魔物が現れやすいとされてきました。それらからの霊障被害を防ぐため、古い辻には道祖神の祠が祀られています。他にも昔の言葉には「逢魔時(おうまがとき)」という時間帯があります。これはちょうど夕方、昼と夜の境目となる時間帯を指し、この時間帯には魔物が現れたり、災厄が起きたりしやすい、とされてきました。この夕方の時間帯は「大禍時」という字を用いる場合もあります。

健康的で規則正しい健全な生活を

昔の日本は霊や魔物の存在がより強い時代でした。人々は現代よりも霊的なものへの関心が高く、また人々の霊感も現代人のそれより遙かに研ぎ澄まされていました。そんな昔の人々が「境目」という部分に霊や神様、魔物を宿るとし、大変な恐れを抱いていたという事実は、現代社会を生きる我々にとっても決して無視できるものではありません。季節の変わり目もそれは同様です。肉体的にも精神的にもバランスを崩しやすく、また霊的なものの干渉も受けやすい状況なのです。ただし、いかに気節の変わり目といえども、健全な生活を送る健康な人間には霊や魔物も干渉してきません。健全で健康な人間は聖なる力を放っており、その力は霊や魔物を退ける強力な結界となります。ぜひ健康的で規則正しい生活、健全な生活を送り、悪いものの干渉を受けつけない強い気を保っていきましょう。