占い師コラム

ピンチはチャンス 人生を切り開くヒント第141回 津久美先生

長い人生、ときにはうまくいかないことが続き、自分の運のなさや報われないことにやるせなさを感じてしまうことがあるでしょう。「なんで自分だけ」「いくら頑張っても結果が出ない」。そんな思いに明け暮れることは一度や二度ではないはず。

なかには人生追い詰められたとピンチに立たされ、どう対処しようか戸惑うことも。そんなときこそ自分の人生を見つめ直すいい機会です。そこを抜ければ上昇気流に乗って挽回できるチャンスも待っているはずです。そして守護霊はそんなあなたを見守っています。霊の声なき声を聞き取り、復調への道標を探っていきましょう。

「怪我の功名」ということわざ

ピンチはチャンス 人生を切り開くヒント

災難が降りかかってきたものの、結果的に事態は好転し災難が幸運をもたらし「怪我」のおかげとの思いに至るという意味です。たとえば企業の株価においても業績が悪く、悪材料が出尽くしたところで下がり切り、あとは回復に向かい徐々に上昇していくというパターンがあります。

人生は悪いことばかりが続くわけでもなく、ある種の悪循環と好循環というバイオリズムのうねりのなかにあるのです。短期で見るとわかりにくいですが長いスパンで見るとあのときのあの出来事が自分の人生が変わるきっかけだったと思えることがあるのです。だから悪いことが重なったからといって悲観しすぎることはないのです。大事なのはそこからどう立ち直るかです。

悪いことから人生を挽回する事例

人それぞれ向き合う人生は違い、どんなことを不運やピンチと感じるかは分かれますがここでは一般的な挽回パターンの事例を挙げてみましょう。

仕事関係

入った会社の居心地が悪い、上司との人間関係が良くないなどで職場に不満を抱えていたところ、理不尽なパワハラなどで辞めざるを得ない状況になりました。気持ちは沈み、悔しい思いを抱えたまま退職へ。しかしこれを機に本当にやりたい仕事は何かを考えたり、人間関係は言われるがままでいるとつけあがられ、ときとして相手を攻める材料を見つけて対抗していかなければならないという教訓を得るとしましょう。

それを踏まえ納得いく仕事をじっくりと探し、いい職場に恵まれその後の人生を充実したものにできるチャンスが訪れるのです。悪いものを悪いままにせず、一度リセットする勇気と転機を探っていくことが大切です。

恋愛関係

ずっと片思いの人と距離感が縮まらず、この恋の行く末が見えなくなったとき、思い切って告白したとします。敢え無く振られ失意のどん底に。しかしこれも次の恋を探すチャンスと捉えられます。恋愛は相手があってのことなのでうまくいかないことは多々あります。それをすんなり切り替えられるかに成功の秘訣が隠されているのです。失恋は誰しも心に突き刺さる痛みが伴いますが、時間が解消してくれるものでもあります。

視野を広げてみれば自分の周りに意外な人がいて惹かれ合う関係になったりもします。失恋という怪我を新たな恋愛という功名に変えて見せましょう。あのときの失恋が自分を強くさせたと思える日がきっとくることでしょう。

立ち直るためのプロセスが大切

人によっては一度マイナス思考になってしまうと、何事もネガティブに捉えがちになりうまくいかないループに陥ってしまうことも。気持ちが切れると「どうせうまくいくはずがない」と投げ出してしまい、何でもまわりや他人のせいにするという思考になりやすくなります。そこをどう転換するかが大切です。まだまだ捨てたもんじゃない。ここから這い上がってやろうという気持ちになることです。

まず自分が何を経験し、それをこの先の人生にどう生かしていくか考えてみましょう。悔しさ、憤り、虚しさなど感じたことを克明に記憶し、これをエネルギーに変換するのです。失敗したこと、うまくいかなかったプロセスを振り返り次はどう改めていくか、戦略を練っていくのです。ときには自分を客観視し、周囲にどう映るか投影してみることも。冷静になって考えてみるとあのときああすればよかったと、取るべき行動のヒントも見えてきます。

そしてもう一度ゼロから挑戦する気持ちで次のドアを開けてみましょう。足掻くこと、もがくことも大切です。懸命さ泥臭さも努力のうちです。なりふり構わずがむしゃらに立ち向かっていくことで拓けていくこともあります。そんなあなたを誰かが見ているはずです。状況が好転しピンチはおのずと脱しているはずです。

守護霊があなたを導いてくれている

人生で迎えるピンチは悪い運気の膿を出し切ることとも捉えられます。会社を辞めること、恋を諦めることなどはそのままいったらもっと悪い結果に陥るのを防ぐことにもなるのです。どこかで断ち切らなければ次のステージに進めない。そのために一時的に追い詰められた形にはなるけれど、そこからの立て直しはいくらでもできるのです。

あなたがこれ以上悪くならないように後ろから手を引いているのは守護霊です。最悪の結果を迎えないために方向転換を促しています。合わない会社に居続けてメンタルを悪くする前に辞めることは賢い選択です。運命の人ではない人との恋愛で結婚したものの結局離婚したのでは、時間の浪費です。そうならないために今ある危機があるのです。守護霊がときにあなたを崖から突き落とすようなことをしても、それはあなたの頑張りで報われることになるのです。


人生は長く果てしない旅です。今目の前にある困難は後々になって人生のターニングポイントとなることが必ずあります。大事なのはこのピンチをチャンスと捉えられるかどうかです。必死に立ち向かっていくことを守護霊は応援しています。そのときはあなたの背中をきっと押してくれるはずです。人生を生き抜く力を失わないでいれば見えてくる光があります。守護霊の導く道を信じて自分を奮い立たせていってください。