占いの種類と占術

梅花心易ばいかしんえき

梅花心易とはどんな占い?

梅花心易のイメージ

梅花心易は「易」の一種です。易は大きく分けると「周易」「五行易(断易)」「梅花心易」の3種に分類されます。易は「筮竹」と「算木」と呼ばれる細長い棒を使って「掛」を出し、それを元に様々な物事を占うことができます。梅花心易の大きな特徴は、易の一種ではありますが、易とは違って「筮竹」と「算木」等の道具を使用しないということです。何かを占おうと思ったときに、目についた周辺の物の数から掛を出すというユニークな方法で行うのが梅花心易です。

「どこに行くべきか」「何をすべきか」という質問に対する具体的な答えから、「吉か凶か」という問いかけに対する「Yes/No」の回答まで、様々な答えを導くことができるオールマイティな占いの方法です。

梅花心易に用いる「数字」の条件は?

目についた物であれば、何でもかまいません。例えば時計の数字やカレンダーの数字、近くにある花や動物の数でも良いのです。生年月日や名前の画数を用いる方法もメジャーです。自分が持っている本の数だったり、毎日自分が歩いている距離だったり、どんな数字でも適用することが可能です。梅花心易を行う際には、「占っている瞬間の時刻や日付」、占いを依頼している人間の「名前の画数」や「生年月日」の数字をベースにする方法が主流です。名前を用いる場合は、「画数」「アルファベットの順番」「読み(音)」を元に占う方法など様々なパターンがあり、占い師によってどの方法を採用するかは異なります。旧漢字の画数を参考にするか当用漢字の画数を参考にするかも、どちらが正しいということではなく、これも占い師の方針によって変わってくるようです。

梅花心易の歴史

易の中でも梅花心易は比較的新しいジャンルではありますが、それでも約700年という長い歴史があります。梅花心易は中国の易者である「邵康節(しょうこうせつ)」という人物が完成させたと言われています。梅花心易という名前がついた由来は、梅の花をついばんでいた小鳥が落ちたのを見て、その瞬間の日時を組み合わせて占いを行ったところ、「隣に住む女性がケガをすること」を見事言い当てたことが始まりだと言われています。梅花心易の生みの親とも言える邵康節は、当時「北宋の五子」と呼ばれていた5人の優秀な哲学者のうちの一人です。

梅花心易は他の占いよりも難しい?

梅花心易はその他の易のように道具を使って占う方法と違って、道具がなくても実行できるという手軽さはありますが、「どの数字が答えを導くのに最適か」を見極める能力が必要になります。その分、他の占いよりもより高い技術や経験が必要になるとも言われています。そのため、梅花心易は他の占いをある程度極めたベテラン占い師が取り組むことも多いようです。日本では梅花心易を極めている占い師はまだ少数であるとも言われているほどです。梅花心易をプロに依頼する場合は、その占い師の実績やキャリア等を把握した上で、腕の良い占い師をセレクトするようにしましょう。

梅花心易の楽しみ方

占いは「占いたい!」と思ったその瞬間に占うことでより的中率が上がると言われています。その瞬間「目に付いた物」や「思いついた数字」を元に占う梅花心易は、まさに占いたいと思ったそのときに実行できるのです。例えばあなたが恋人と待ち合わせをしているときに、ふと目についた花の本数を数えて、それを元に「今日はこれからどんなところに行くべきか」を占ってみても良いのです。最近は自分で気軽に梅花心易を楽しめる、便利なインターネットツールが誕生しています。現在の日時や目にした物の数などを入力するだけで、簡単に梅花心易占いの結果が表示されるというものです。外出先でも携帯電話でアクセスすれば、場所や時間を問わずに利用することができますよね。こんなツールを上手く活用して、日常生活の中でちょっとした梅花心易占いを楽しんでみてはいかがでしょうか。