占い師コラム

クリスタル投射で見える「結婚の悪縁」第1回 麻梨菜先生

クリスタル投射で見える「結婚の悪縁」

愛し合う相手がいれば、その人と結婚したい……と考えるのはごくごく当然のこと。でも、不幸をもたらす縁でそのお相手と結ばれていることがわかったとしたら、どんなに相手のことを好きでも結婚を躊躇するのではないでしょうか?

「結婚と同時に次々と不幸に見舞われるようになった」
「親の借金で、彼が巨額の負債を背負うことになった」
「彼と結婚した途端、友人が次々離れていった」
「彼と結婚したことで生活レベルが極端に落ちた」
「結婚した途端、彼が不誠実になった」

上記の例は、悪縁を持つ相手と結ばれた場合に発生しがちなこと。これらは珍しいことではなく、悪縁を選びとると高い確率で発生することになります。しかも恐ろしいのは、こういった運命の転換は突然訪れるということ。

たとえば、交際をスタートさせたときは彼もごくごく普通のサラリーマンだったのに、二人の縁が結婚へ向かいだす(あるいは交際がスタートする)と同時に、“急に会社が倒産する”“詐欺に遭って無一文になる”といった憂き目に遭遇することになるのです。悲しいことに人は不測の事態に陥ると、その本性をあらわにします。困難に遭遇して困るだけでなく、彼の情けないところや非情な一面を見て、あなたは愕然とすることになるでしょう。

また、これまでまったくといってモテなかった彼なのに、“女性が次々寄ってくるようになる”といった変化が生じることもあります。

「彼と一緒だったら、どんな苦労も乗り越えられる」

実際に痛い目に遭うまでは、その困難の重要性がおわかりにならず、上記のようなことをおっしゃる方が多いのも事実です。しかし、恋愛経験や結婚生活でどん底を這いまわったことのある人、辛酸をなめてきた人からしてみれば、上記は決して言えないセリフだと思います。どんなに好きな彼とでも、想像を絶する困難な結婚生活を経験すれば、意識が変わってしまうのです。 だからよくない縁が見えたときには、私たち占い師は口をそろえて言うのです。「このご縁は危険です」「良くない縁が見えます」と。私たち占い師も、みすみすわかっている不幸や苦労をご相談者様たちに背負いこんでほしくなどないのです。

先祖のカルマが呼び寄せる悪縁をすんでのところですり抜けた恵梨さん

ここでひとつ、悪縁から免れた女性の鑑定例をお話しすることにしましょう。

ある日の深夜のこと。お電話をくださったのは東京都在住、27歳の恵梨さんでした。結婚式を目前に控えているが、恐い夢を見て結婚をやめたくなった…というご相談内容でした。 夢の内容を聞くと、彼(Wさん)にたびたび裏切られ、不実が許せなくて殺してしまう夢だったとのこと。

さっそく水晶に映像を照射すると、非常に心細げな表情の恵梨さんが見えてきました。Wさんの姿も見えましたが、黒い煙に包まれています。黒い煙は悪臭を放ち、周囲の空気を蝕んでいました。煙には霊性や因縁などが現れますが、彼には先祖の行ないによる最悪のカルマが発生していたのです。煙に意識を集中すると、Wさんの先祖と恵梨さんの先祖の姿が見えてきました。

瞬間的に、恵梨さんの先祖がWさんの先祖に騙されて無一文になった映像が脳裏をよぎりました。壮絶な最期を遂げた恵梨さんの先祖は、怨念ともいえる復讐のシナリオを子孫に託してこの世を去っていったのです。この結婚は、ご先祖様の復讐を果たすために仕組まれたものであり、恵梨さんの見た夢は近い将来を暗示する予知夢だったのです。結婚をしてしまえば魂に刻まれた計画にスイッチが入り、復讐は実行されることになるでしょう。ご先祖の恨みは恵梨さんの恨みとなり、愛していたはずの彼を憎むようになるのです。

「先祖因縁の絡んだ良くない縁が見えます。この結婚はおやめになるべきです」
そう告げると、恵梨さんは安心したように頷きました。おそらくWさんとの関係に、もともと何か良くないものを感じていたのでしょう。Wさんや親族、恵梨さんのご家族のそれぞれの心に、スムーズに結婚を取りやめられるよう働きかけましたので、大きなトラブルもなく結婚を取りやめることができたはずです。しかも彼と別れた途端、大手優良メーカーへの転職が実現したということで、恵梨さんは大変驚いていらっしゃいました。悪因縁を断ち切ることで、思いもよらない幸運が手に入ることもあるのです。


長年鑑定をしていて思うのは、特に結婚や離婚といった人生を左右するほどのお悩みを抱えている方々は、物事の本質を見失いがちだということ。結婚・離婚は、当人たちだけの問題ではありません。両家とそのご先祖や、まわりに居るたくさんの人たちの念により、トラブルが招かれることもあるのです。そのことに気づかなければ、トラブルがトラブルを呼び、さらに大きな問題へと発展してしまいます。目の前の小さなトラブルを避けるために、将来の大きなトラブルを背負ってしまっては意味がありません。その後の人生をすべて台無しにするくらいであれば、結婚の取りやめといったことは容易いことなのではないでしょうか。