占い師や霊能者が使う数々の霊能占術
私たち占い師は、「霊視」によって亡くなった人の魂や生きている人の気持ちを読み取ります。そして、「透視」によって今の世にある事物の様子を読み取ることで相談者の取るべき行動を導き出すことができます。霊視と透視は、その意味で切り離すことのできない霊術なのです。
また、イタコの得意とする「口寄せ」は死者の魂を自身に憑依させ、生前の気持ちや記憶を代弁します。相談者は憑依した相手とイタコを通して会話することもできるのです。口寄せのように憑依させて死者から情報を得る霊術をまた、「降霊術」とも言います。これに対して、有能な巫女や巫覡(ふげき)などの神に仕える占い師は、神の言葉やお告げを聞きとって語ることができます。相談者の悩みや質問を神に届けて神からのお告げを聞き取る「降神術」を使うことで、確かな解決策を導き出すことができるのです。
イタコの口寄せが自身に憑依して語るのに対して、自身に憑依した霊がその手を借りて伝達内容を書き記すのが「自動書記」です。有能な占い師は、降ろす霊を確実に区別して質問内容の筆談を繰り返すことで相談者の要求にふさわしい情報を得ることができます。
「未来予知」は本当に実力ある占い師にしかできない霊術で、透視の力で未来を先に知ることができるのです。本当に実力ある占い師たる所以は、このとき読み取ることのできる時間の前後関係を、いかに正しく言い当てることができるかということにあります。つまり、時間の前後があいまいではないということが大切なのです。
「波動修正」という霊術は、簡単な言い方をすると霊的に乱れた魂を、本来の快調な状態に戻すことをいいます。波動は大きく乱れると低級霊や怨霊に取り憑かれてしまいますので、早めに修正する必要があるのです。
生きている人の霊魂が、肉体から離れた場所まで飛んで行く生霊や、死人の霊が人に取り憑いて放れない場合があります。このような場合には、霊を追い払う「除霊」と取り除いた霊を浄化させる「浄霊」を行う必要があります。特に、生霊は何度でも取り憑く可能性があるために、実力ある占い師によってしっかりと「浄霊」することが大切になります。
恋愛に飽きっぽい男女が、除霊・浄霊で今度こそ幸せになった!
霊感で霊視して問題を解決する私のところに、恋愛問題の悩みを抱える人たちから毎日たくさんの相談をいただきます。そのたびに相談者の気付いていない内面や、過去の気持ちに触れることが良くあります。例として取り上げるこの相談者、Sさんという女性もその一人です。
Sさんは、恋愛で一人の男性に納まることがなく、常に新しい彼を求め続けるようなところがありました。そんな彼女から最初に電話相談の依頼を受けた時に、彼女は意外な言葉を口にしていました。もともと嫌になったらすぐに別れてしまえと考える彼女が、「Hという彼との喧嘩が絶えなくて楽しくないけれど、どうしたらいいのか。」と相談してきたのです。電話が繋がった時から、Sさんのわがままな行動が霊視できましたし、付き合っているというHさんの気持ちも霊視できました。Hさんも、これまでは次から次に付き合う女性を取り替えてきましたが、なぜか今回ばかりは簡単に別れる気になれずにいました。それどころか、Sさんのことをずっと大切に考えていきたいと思っていたのです。
つまり、お互いにこの恋愛はいつもとはちょっと違っていたのです。ただ、Sさんだけはその感情に気付かないまま、気持ちとは裏腹に相変わらずわがままな言動を続けていたのです。さらに、Sさんの元カレとHさんの元カノが、生霊となって二人を邪魔しているのが見えました。二人はそれぞれこの前に付き合っていた相手に、ひどい言葉で罵るような別れを告げてきています。
そこで私は、HさんのSさんへの愛情がこれまでの女性には抱くことがなかった深いものであることを話しました。そして、今のわがままな言動を直すことと、これまでの多くの男性にしてきた悪行に対して深く反省の念を抱くように促しました。そうでなければ、せっかくのHさんの愛を受け止めることはできない、これ以後もずっと幸せになることはできないことを話しました。自分が幸せになるためには、やはり人の心の痛みを感じることができなければいけません。そうすることで霊格が高まって、本当の幸せをつかむことができるのです。 Sさんは私の霊視に驚きつつも自分のしたことを謙虚に受け止め、素直に反省したようでした。私は、SさんとHさんに憑いた生霊を除霊・浄霊することにしました。除霊・浄霊することでそれぞれの相手との縁を切るようにしたのです。お二人の場合にはこれまでにかなりひどい別れ方をしてきたようでしたから、生霊の除霊・浄霊には大変なエネルギーを使うことを予想していました。しかし、Sさんが反省の心を示してくれたことや、Hさんがこれまでとは違う素直な優しい気持ちでSさんに接していることが幸いして、すぐに生霊は落ち着くことができたのです。電話占いは、そこで終了しました。
その後、Sさんからはお礼のメールが私ども電話占い浄恵に届いていたようです。SさんはHさんとよく話し合い、これまでの行いや今の気持ちを全て素直に話し合うことができたと言います。これまでの誰とも違ってお互いをとても大切に思い、これからもずっと大切にしたいと思えるのだそうです。そして、今になってこれまで別れてきた何人もの人たちに済まなかったと心の底から詫びる気持ちが湧いてくるようになったそうです。私は、二人が結婚して一生幸せに暮らす様子を霊視することができました。
電話占いジプシーと呼ばれる相談者たち
Sさんの場合、自らの行いを振り返って深く反省し、彼にも同じ気持ちで反省できる機会を作りました。その結果、これからもずっと幸せな生活を送れるようになったのです。しかし、中には占い師の厳しい言葉に反発して、次から次に占い師を取り替えて私のところに相談を申し込んでくる人があります。また、反省を促すと、すぐに別の占い師に取り替えてしまうという人が実際に見られます。そういう人は、自分に都合のいい言葉を言ってくれないからと「当たらない」で片づけてしまう電話占いジプシーなのです。