あの人からはオーラが出ている、あの人にはオーラを感じる…など、オーラと言う言葉を耳にすることは珍しくありませんね。このオーラと言うものはいったい何なのでしょうか。ある国語辞典には、オーラとは物や人から周りに発散すると言う霊気とあります。霊気と言うと何だか難しくなってしまいますが、その物や人から感じられる独特の雰囲気、または、見えないエネルギーのようなものです。
例えば、その場にいるだけで、周囲の人達の気持ちを明るくしたり楽しくしたりする人がいますよね。一方、どことなく冷たく、とげとげしい雰囲気を持った人は、周りの空気を暗く重たくするものです。つまり、その人の持つオーラが、その場の空気の感じを変えることがあると言っても過言ではありません。オーラは基本的には目に見えないものですが、多くの人はそれを感覚的に察知できるのです。
オーラは自分を映す鏡
さて、オーラには、その人の生まれ持った性格などに大きく影響され、変化することのない、または変化しにくいオーラ、それから、その日の気分や感情などによって変化するオーラの2パターンがあります。これらのオーラには、その人の性格に加えて、人生におけるそれまでの経験、生き様、物事に対する考え方、感じ方などの内側からにじみ出てくるものが大きく関与しています。そして、さらにその人の髪の色や顔の表情、声やしぐさなどがプラスされることにより、さらに複雑なものとなるのです。
目には見えないと言われているこのオーラは、いくつかのオーラカラーで形成されています。これらは4つから7つの層に分かれているとされ、このそれぞれの層において何色のオーラがあるか、その色の明度や透明度、組み合わせによって、そのオーラを持つ人の性格やその人を取り巻く状況などが分かります。最近では、自分から発せられるオーラについて、興味を持つ人が増えていると言います。こうした人の中には、自分の持つオーラがどんなカラーなのかを知ることによって、精神状態や健康状態などのチェックに活かしている人も少なくないようです。その人だけが持っている独特のオーラを、自分を映し出す鏡として活用しているわけですね。
オーラ診断
さて、このオーラをもとにして占うオーラ診断と言うものがあります。これは、相談者から発せられるオーラカラーを占い師が読み取り、これらのカラーが持つとする意味やパワーをもとにアドバイスをするというものです。このオーラ診断は、占い師と1対1で対面して行うものの他に、電話で行うものもあります。電話で…というと、意外に思われるかもしれませんね。初めのところで、オーラと言うのはその人から感じられる独特の雰囲気だと申し上げたわけですから。実は、オーラ診断をする占い師は、この独特の雰囲気、すなわちオーラを電話からの相談者の声を通して読み取るのです。声はその人の精神状態や健康状態を実に正確に伝えるものです。
例えば、電話で友人と話す時、その最初の一声を聞いただけで、友人がどんな心境なのかを察知することはありませんか?声のハリや高さ、暗い声、明るい声などから、電話の向こうにいる友人の表情までもが想像できますよね。特に占い師は、声の持つオーラを敏感に感じ取る能力に優れていますから、相談者の声を聞くだけで、対面したと同じ状況で診断ができるのです。
透明で美しいオーラが生命力や運気を高める
オーラ診断によって相談者から得た情報によって、時に、占い師である私までが滅入ってしまいそうなこともあります。占い師がこんなことでは情けないのですが、例えば、相談者から発せられるオーラが光の見えない黒の場合です。このような人は、深い悲しみや悩みを抱えていたり、何かに抑圧されていたり、体調不良などでひどく苦しんでいる場合が多いのです。このような時には、心身ともに疲れている相談者に十分な休息をするように促したり、心穏やかに過ごすためにはどうしたらよいかなど、何とか相談者を今の状況から救いたい一心でアドバイスをします。
反対に、相談者から赤やオレンジ、黄などのオーラを感じた時には、その相談者のパワーは十分なことが多いですから、そのカラーがより透明に近づくようなアドバイスをします。と言うのは、オーラはどんなカラーであるかが大切なのはもちろんなのですが、それ以上に、オーラカラーが透明で美しいものであればあるほど、そのオーラを持った人の生命力や運気が高まるとされているからなのです。ですから、同じオーラカラーであっても、それが濁った傾向にあると、カラーの持つパワーが好ましくない方向に働いてしまうこともあります。
オーラは、その人そのものを映してくれる鏡のようなものです。気持ちの持ち方で色調や輝きが変化していきます。自分から発せられるオーラがより一層の輝きを放つためにも、日々を明るく、前向きに過ごしたいものですね。