霊感占い師とはどういう人たちなのか、という疑問
俗にいう占い師にはさまざまなタイプの人がいます。運勢や生まれをそれぞれの手法によって調べることでその人が生まれ持つ運命を見極める占い師もいれば、人の過去や未来が見える者、あるいは霊的な存在や世界を見ることや感じることができる者などがいます。このような占い師の中でも現実世界では見えるはずのない霊的存在や霊的な世界と対話できる力を持つ者は、一般的に霊能者や霊感占い師と呼ばれています。
人間がこの世に生まれて約1億年という歴史の中で、生と死は絶え間なく繰り返されてきました。生を陽の世界とすれば死は陰の世界ともいえます。陰と陽は常に表裏一体であり、切り離すことはできずお互いに関わり合いながら同時に動いていると考えるのが自然です。ただ、それを一般的には見ることも感じることもできません。そんな陰と陽の世界の架け橋となってその声を伝えるのが霊感を持った占い師なのです。
霊感占い師は、自身の持つ特別な能力を人のために役立てたいという思いから、霊感占い師として日々鑑定を行っています。つまり、いかにして相談者様を悩みや苦しみから解放するか、そしてそこからどうすればより幸せな毎日へと導くことができるかを目的としているのです。そのため、霊視によって見えたものは歪めることなくありのままに相談者様にお伝えするのが、霊感占い師の責務だと考えています。それゆえ霊感占い師から語られる言葉は、相談者様にとっては必ずしもよいお話ばかりではないでしょう。しかし、それは最終的には相談者様にとって必ず利益となる情報であることは間違いありません。聞こえの良い話ばかりをするのがよい占い師ではなく、霊視によって降りてきた言葉や姿を忌憚なくお伝えし、今抱えている問題を解決するための最善の方法を探り見極めるのが、霊感占い師としての役割なのです。
霊感占い師の持つ特殊能力
霊能力は時に第六感とも言われます。これは、人がもともと持っている視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感、つまり5つの本能的感覚に加え、もっとスピリチュアルな部分を多様に含んだ感覚といえるかもしれません。この第六感といわれる能力は、後から訓練すれば修得できるという考え方もありますが、生来持って生まれた霊能力とはやや異なるように思います。遺伝的なものも少なからずあるようで、私の知る限り霊感占い師として知られている人たちの多くが家族あるいは先祖に霊能力を備えた人が存在しています。
霊感占い師は、小さい頃から周囲とは違う能力を見せたり、少し違った子として捉えられることも少なくありません。例えば探し物の場所が手に取るようにわかったり、誰かの死を予言したり。時には奇異の目で見られ、つらい幼少時代を過ごした経験をもつ霊感占い師もいます。しかし、特別な能力を与えられた者には、必ず何かしらの使命を与えられていると考えています。そこに気づいた時から、霊感占い師として本当の修行が始まります。実際には霊能力というのは持っていていいことばかりではありません。見たくないものや知りたくないものが勝手に入ってくるのですから、毎日気が気ではないのです。そのままでは、霊感占い師自身が心身を病んでしまうこともあります。そこで、霊感占い師は力をコントロールする術を身に着けることを学びます。つまり普段はその力を眠らせておき、必要な時に使えるようにするのです。そして、その力を苦しむ人のために役立てるという使命を受け入れてはじめて霊感占い師としての自分がスタートします。
相談を迷っている方へお伝えしたいこと
霊感占い師であるという自分を受け入れても、では何をすれば人の役に立てるのかを教えてくれるものはいません。霊感占い師といえども一人の人間です。そんな毎日の模索の中で聞こえてくるのは、悩み苦しむ人たちの声です。その声に耳を傾けていると、悩みを持つその人の声ではなく頭の奥底、内側にストレートにずんと流れ込んでくる「何か」を感じます。霊視や透視という言葉を簡単に表現するとこんな感じでしょうか。この「何か」は、実際は相談者様本人に向かって投げかけられているにもかかわらずなかなか気づいてもらえないために、うまくいかない恋愛や仕事の失敗といった負の現象として相談者様には表れているのです。そこで霊感占い師は、霊能力によってコアの部分に直接訴えかけてくる相談者様に届かない異世界からの感情や波動を拾い、言葉として相談者様にお伝えし気づかせる役目をしています。こういった霊的存在や世界から流れ込んでくる感情や映像などは、一気に入り込んでくるものもあれば少しずつ段階を踏んで送られるものもあり、それらを整理して相談者様にお話ししていきます。
例えば今は不倫のような世間的には理解してもらえない恋愛でも、未来のお二人の仲睦まじい姿が透視されることもあります。しかし、中には本人にはあまり関係のない悪い存在や力によって障害が起こっていることもあります。なかなか進まない恋愛やマイナスの結果ばかりの仕事、うまくいかない人間関係など厄介なケースでは、いわゆる霊障といって霊的存在が邪魔をしていることも。また、守護霊やご先祖様からの警告を伝えようとしているケースもあります。そういった場合は、相談者様にその存在をきちんとお伝えし、切るべき関係であれば絶ったほうがいいとはっきり申し上げています。はじめは少なからずショックを受ける方もありますが、それを絶たない限り現状は改善しないことなどをお話しします。もちろん、その後の解決方法についてもアドバイス差し上げています。
霊感占い師としての経験の中で感じることは、人の運命には必ず分岐点があること、そしてその時の選択によって大きく変わることです。正しい選択をするために霊感を持つ占い師が、相談者様の「見えざる存在」との橋渡しをしてよい選択へ導いて差し上げることこそが使命だと考えています。