占い師コラム

復活愛は、辛いときこそ“客観性”がポイント第96回 前原藍子先生

過去形になんてできない──復活愛への切なる願い

復活愛

恋愛は、自分が好きな人も自分のことを好きになってスタートすることが多いもの。そこには縁(えにし)が大きな作用を果たしているのです。あの、抗いがたい“惹かれ合う”感覚は、言葉ではちょっと説明できないものですよね。恋愛中の二人は、いつも最高潮。どこへ行くにも一緒でした。仕事などでそばにいられなかったとしても、同じくらいの熱い気持ちで結ばれていた二人は「いつでも心はつながっている」と感じていられたことが多かったことでしょう。

それなのに、世の中には別れてしまうカップルが少なくありません。別れるには、当然さまざまな理由があるのでしょう。恋愛の始まりにも、いろいろな出会いがあるように。ただ、この「別れ」には、恋愛が始まるときとは明らかに異なる点があります。恋のスタートは双方が同じテンションであることがほとんどなのに、愛の終わりは必ずしもそうとはいえないことです。突然すぎて別れ自体を受け入れられない、離れていった相手が告げた理由に納得できない、頭では意味を何とか理解できても、どうにも感情を抑えられない——いずれも、相手とは思いの温度が異なっています。

割り切れない思いを抱える人たちは、「出会ったころの二人に戻りたい」「あの人を“好きだった人”という過去形になんてできない」と、愛の復活を願い続けています。それもそうでしょう、別れを切り出されたほうは、スイッチを切り替えるように相手をパッと嫌いになることなんてできないのですから。

過去の情報や思い出が、復活愛を阻む原因に?

この“復活愛”は、電話占いへ寄せられる悩みの中でも実に多い項目です。私も復活愛を望む相談者さまのために、霊視を幾度となく行ってきました。その鑑定の中で、「復活愛には、これが必要だな」と思えるようになったキーワードがあります。

“辛いときこそ、客観的な意見を大切に”

個人的には、あまたある恋愛の悩みでも、第三者の意見をしっかり意識することで望む解決へとつながりやすいのが、この復活愛だと思っています。なぜなら、復活愛を願う人は、突然に目を覆い隠されたような状態にあるからです。片思いであれば、お相手の情報や知識も少ないだけに、何のとまどいもなくアドバイスに耳を傾けられます。

しかし、復活愛は違います。これまでは、お相手のことは知りすぎるほど知っていました。気持ちだって、見えすぎるほど見えていました。それが、意地悪な運命のいたずらで、これまでの“幸せの時間”にいきなり幕を引かれたらどうでしょう。恋する瞳に映っていた相手はいなくなり、視界は一気に闇の中。ですが、相談者さまにはお相手の言動を知り尽くしている自負があります。なので、お相手の気持ちが見えなくても、これまで培った“感覚”をもとに、手探りで原因を特定しようとするのです。友人・知人から「それって、相手のこういう気持ちから来ているんじゃない?」などと言われても、「いいえ、あの人ならこういう行動をとるはず」と、記憶のストックから考えつく情報をあれこれピックアップ。自分の中で一生懸命につじつまを合わせようとします。

でも、よく考えてみてください。切り出された「別れ」自体が、これまでの範ちゅうになかったことですよね。となれば、よく知っているはずのお相手の言動を思い出しても、関係を修復するための答えになるはずもないのです。

率直な助言で復活愛の手助けをする電話占い

復活愛を望むなら、そこで大切にしたいのが“客観性”です。別れを切り出してきた“あの人”は、いままでの“あの人”ではありません。すでに相談者さまには分からない部分を持つ“あの人”です。これまでのことをいったんリセットし、リフレッシュした気持ちで第三者の意見に耳を傾けてみると、お相手の新たな一面が見え、縁が再び結ばれる確率が上がってきます。ただ、まわりの友人・知人には、相談者さまのお相手をよく知る人もいるでしょう。そうなると、色眼鏡で見られたり、公平性を欠くアドバイスを浴びせられたりと、新たな心の傷が生まれることも。いままでさんざん苦しかったのに、これ以上傷つきたくはないですよね。

その点、私どもは悩める人に最もストレートな助言を伝えられる存在です。相談者さまのお顔も情報も知り得ないので、アドバイスにも個人的感情を帯びたところがありません。かねてから磨いてきた霊力をもってお二方の心を探り、「お相手は本当のところどうしたいのか」「相談者さまに何を望んでいたのか」を、ありのまま透視します。

私のこれまでの鑑定では、「本当は別れたことを後悔している」ケースが少なくありませんでした。それを告げたときの相談者さまの心底うれしそうな顔も、霊視でしっかり視(み)えるので、鑑定する私もつい笑顔になってしまいます。ただ、いったん別れが訪れたということは、お相手には、当然ながら相談者さまへの不満もあるわけです。言いにくいこともありますが、辛い別れを二度と味わっていただきたくないので、私もほころんだ顔を引き締め、うそのないよう、率直にお伝えしています。

たまには「ちょっと気持ちが離れているかな」という鑑定結果が出ることもあります。ただ、「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」ともいいます。お相手の心が離れているなら、再び関心を持ってもらえる相談者さまへとステップアップすればよいのです。私どもはお二人の心に霊力を滑り込ませ、相談者さまがどのように“自分磨き”をしたらお相手の心に再び留まれるか、それがどのタイミングなら効果てきめんなのかも、しっかりアドバイスします。

復活愛を遠ざける最も大きなものは、「あきらめること」。気持ちがぶれなければ、お相手の心を取り戻す望みは十分あります。まだお相手を愛しているなら、あきらめないでください。そして、手詰まりになったときは、最適なる第三者 = 電話占いの占い師のアドバイスを、ぜひ頼ってください。