占い師も不調になりがち。それでも占いは当てます!
占い師も疲れることがある
占い師をしていると、体調を崩すことがあります。肉体的にというより精神的に落ちる、という感じです。占い師は人生や人の明るい面だけでなく、暗い面をよく見る職業です。悩みを解決する仕事だから当然といえば当然ですが、そのせいで、自分までマイナスの気分を背負います。
重い相談事が多い
たとえば、不倫の相談が多いことです。他の人には言いづらい「道ならぬ」恋だけあり、相談者の方は思いつめた表情で、占いの館を訪れるのです。「奥さんと別れてほしい」「結婚は望んでいないが、ずっと付き合っていてもいいのだろうか」「妊娠を告げたら態度が変わった」と内容はさまざまですが、皆さん一様に苦しんでおられます。
通常通り霊能術を駆使して、相手の方の胸中や、今後の行方を占いますが、結果の告げ方に迷います。相手の方との相性が最高レベルで、付き合うことによりお互いを高められる関係だとしても、不倫という前提があると、手放しで付き合いを推奨するわけにはいきません。二人が幸せな状態でも、その影で奥様や子どもさんが心を痛めることでしょう。不倫自体がバレなくても、ご主人の家庭への関心が薄れ、家族がギクシャクすることがあるかもしれません。
ですから、相談者の方には「本来相性がいいけれど、付き合い続けることが必ずしもよいとは限らない。あなたたち二人がよくても、他の人たちが犠牲になる」と伝えることが多いですね。落胆した感情を見せる人もいますが、逆に結果を冷静に受け止めてくれる人もいます。なかには「でも、恋愛は自由ですよね!」と食い下がる人もいるのですが、期待されている言葉は返せません。
「あれでよかったのか?」と自問自答
そうやって不倫の相談事が続いた後は、「あのアドバイスでよかったのか」「何を言っても聞かない人だろう」と気分がもんもんとします。道徳観や恋愛観は人によって違うとわかっているのですが、スッキリしません。私自身まだキャリアがそれほど長くないからかもしれません。熟練の占い師の方であれば、気分が左右されることはなさそうです。
言葉に重みがあるから責任は重大
電話占いの占い師や霊能者に対して世間の方は、「ずっと座ったままで好きな占いをしていればいい」という認識で、ラクな仕事だと思われているかもしれません。でも、自分が発したひと言により、相談者の方が重大な決意をすることあり、それがプレッシャーやストレスにもつながります。眠れないことだってあるのです。それでも、私がまだ占い師を続けていきたいのは、やはり人の役に立ちたいという思いがあるからです。自分を信頼してくれる人によい占断を行うため、もっと霊能力、そして精神力を磨きたいですね。