ネガティブな占い結果は気になってしまうもの
占いをやっていて本当によく訊かれるのは、「恋人との相性が悪いのですが、大丈夫なのでしょうか?」といったことです。詳しく訊いてみると、自分で調べた血液型占いや星座占いでの相性が悪かったというものから、別の占い師にみてもらった結果が悪かったというものまで、『恋人との相性』といっても、二人の関係性の中での相性ではなく、『占いの結果、相性が悪いけど大丈夫なの?』ということをみなさん心配されているようです。大好きな恋人との相性は当然、良い方がいいに決まっています。こういった相談を受ける度に、この人は良い恋をしているのだなと、微笑ましい気持ちになります。
どれだけ現実が上手く行っていたとしても、占いで相性が悪いと出てしまうと、誰でも少なからず不安な気持ちになると思います。特に、カップルで相性を占うということは、まだ付き合って日の浅い二人や、結婚を考えて悩んでいる二人が多いはず。順調に長い付き合いを続けているカップルは、こういった占いはしないものです。たとえしたとしても、結果は気にしません。まだ二人の絆がしっかりと出来上がっていないから、占いの結果に気持ちが揺れてしまうのでしょう。
占い結果はどこまで影響を与えるのか
では実際に、占いで相性が悪いと言われた恋人とは上手く行かないものなのでしょうか。占い師としては、YesともNoとも言えます。ケースバイケースですが、たとえ相性が悪かったとしても、二人がお互いを思いやって付き合っていくことができれば、それはそれで上手く行くのです。それに、もしも本当に相性が悪いのであれば、そもそもお互い好意を持つこともなく、恋人になることもありません。どうしても占いの結果に拘るのであれば、様々な占いをやってみることです。そうすれば、すべての結果が悪いということにはならないでしょう。
こうした『相性』というものは、実のところ、占いの結果よりも『心の持ちよう』の方が重要です。たとえば占い師にみてもらった際、「この男性と付き合っていると、あなたは大きな病気をすることになる。結婚しても、苦労ばかりで続かない」と言われたとします。ここで『うわー、嫌なことばかり言われて相性が最悪…病気もするって言われたし、彼とのことは考えた方がいいかな』と思うのと『病気になるのなら、普段の生活から健康に気をつけよう。結婚したら長い人生、苦労があって当たり前。それでも彼と一緒に居たい』と思うのと、二つの選択肢があります。前者であればすでに二人の仲に暗雲が立ち込めてきていますが、後者であれば二人の仲はより強まっています。そして実際に、後者の考え方をしたカップルというのは、その後も仲良く関係を続け、結果、上手く行くことになります。これが心の持ちようで、恋人との仲はこういった前向きな気持ちが積み重なり、深まっていくのです。占いの結果に振り回されるのではなく、あくまでも自分の恋人を信じる直感や、想いを大事にするべきです。
占いを上手く日常生活に取り入れる
そうなると、占いって意味がないの?と思う人もいらっしゃるでしょうが、意味がないということはありません。良い占い師にみてもらったのであれば、たとえ相性が悪かったとしても、二人の幸せな未来に向けての前向きなアドバイスが貰えます。そして、まれにですが、本当に付き合わない方がいいカップルもいるのです。
占い師として、占う時は中立な立場を保ちながら、だけれど相談者の幸せを考えて様々なことをお伝えします。目の前の相談者を不幸にしてしまう恋人。その恋人自身が『悪い人』であれば、相性が悪いと言ってしまうこともあります。悪い人というのは、人を傷つけたり騙したり、犯罪に手を染めるような人のことです。こういう人と付き合っても、幸せになることはとても難しいからです。それどころか、本当に不幸になる未来が見えている…そんな時には、忠告せずにはいられません。ですが、こういったケースは滅多にないので安心してください。
占いで相性が悪いと出ても、それはあくまでも相性なのです。愛し合う二人が積み上げていく歴史に相性は関係ありません。占いに依存して、大事なものを見失わないようにしましょう。