略奪愛の相談は意外に多い
友達の彼氏を取ってしまった、友達の彼女を好きになった、不倫していた男性と結婚したなど、世間ではタブー視され、認められない行為とされている略奪愛。好きになってしまえば、たとえその人が他人のものであっても止められない…という、ある意味とても情熱的な恋愛ではあるのですが、略奪愛は相手を手に入れたその後、別れてしまうケースがとても多いと言われています。もちろん、中には略奪愛であってもそれを純愛として貫き、末永く幸せになるカップルもいます。しかし、それはまれなケースで、大概のカップルはお互いの想いが通じ合い、しばらくするとある理由から別れてしまいます。その理由を、人が略奪愛をするところから別れるまでを通して、心理的な視点から見ていきたいと思います。
略奪愛をしてしまうワケ
略奪愛はとても感情的かつ刺激的で、非日常やスリリングな生活が好きな人にはたまらなく魅力的なものです。他人のものである異性を好きになるというモラルを侵す行為が、他では得られない快感を生み出します。普通の恋愛よりも、制限のある恋愛の方が人にとっては刺激的に感じられるのです。
日常に飽きている
略奪愛をする人は、日常に退屈しています。前述した通り、他人のものである異性を好きになることで、つまらない日常から抜け出そうとしています。ラブラブ絶頂期のカップルが他の異性に目を奪われることはほとんどありません。気持ちが移ろうのは、付き合いに慣れてしまった時や、倦怠期が訪れている時です。
二人だけの秘密
略奪愛は誰にも言えない、究極の「二人だけの秘密」です。この二人だけの秘密というのは、心理学的にも人を親密化させるものだとされており、恋愛における最大のスパイスとなります。このスパイスがさらなる高揚感を生み出します。
人の物はよく見える
昔から「隣の芝は青く見える」というように、人の物がよく見えてしまうのが人間の性です。特に、ステータスが好きな人、他人と自分を比べてしまいがちな人、マウンティングが好きなタイプは、「あっちのよさそうに見える方が欲しい、手に入れたい」という欲求が理性をしのぎ、略奪愛へと走ってしまいます。
略奪愛、その後は…?
略奪愛のその後で一番多いのが、「しばらくすると冷めてしまう」というものです。冷めるのは自分かもしれませんし、相手かもしれませんが、非日常で得られる快感を求めて奪った相手も、それが日常になってしまうと「どちらかが飽きて」別れる、捨てられるパターンがもっとも多くなります。
再び非日常を追う
飽きるのと似ていますが、欲しいと思ったものを手に入れその興奮が落ち着いてしまうと、すぐに次の目標、次の恋を追いかけ始めます。これは常に恋をしていたいタイプに多く、恋をすると脳内にはドーパミンという快楽物質が大量に分泌されるので、その快楽をできるだけ長く、多く味わっていたいという人間の本能的な欲求が原因だとも考えられます。略奪した相手に浮気をされて、再び略奪愛…ということはそう珍しいことではありません。
友人、知人に距離を置かれ、我に返る
恋愛している時は、自分のことに精一杯、目先の快楽を追うことだけを考えていましたが、時が経つと自分のした行為によって、色々な人に顰蹙(ひんしゅく)をかっていることに気付きます。時には知り合い全員に縁を切られる、などということもあるでしょう。その時になって初めて、自分にとって大事なものは何なのかと考え、相手との関係を見直す人もいます。
略奪愛をしてしまう心理、略奪愛のあと別れてしまう心理を見ると、略奪愛が人の性、本能に深く結びついているものだということがわかります。もちろん、だからと言って略奪愛を容認するわけではありません。人間は他の動物と違い、理性を持っています。この理性で本能を抑えることによって、円満な人間社会を築くことができています。もし自分の心がグラッと揺らいでしまうことがあっても、理性を失わないようお気をつけください。どうしても心が苦しい、そんなときはお気軽にご相談ください。最善の方法を霊的見地から透視させていただきます。