スピリチュアル女子は数々のパワースポット巡りなど、話題になるところには積極的に足を運んでいることでしょう。しかし忘れてはいけないのは、自身のご先祖様が眠るお墓です。お墓は亡くなった大事な人と向き合う場所で、心を清められる場所でもあります。どんな気持ちで向き合い、対話をするべきなのか。そこにはお墓参りという行為によって得られるパワーがあるのです。人として持つべき人を敬う姿勢を示し、ご先祖に見守ってもらうお墓参りのあり方をご紹介します。
お墓に着いたらまずは掃除を
お墓は残された親族が管理するものです。そのため定期的にお墓に行って、管理維持をすることが必要となります。ご先祖様への思いを示すべくなるべくコンスタントに行くようにしたいです。お墓に着いたらまずは、周囲を含めた掃除です。雨風にさらされたお墓は枯葉や雑草が目に付くことでしょう。掃除をする前にご挨拶の意味でお墓に手を合わせます。墓石を磨き、お花を入れる花立てを洗います。ご先祖様はあなたがお墓に来てくれて喜んでいることでしょう。ご先祖様との思い出や自分の近況などを心のなかで対話する時間です。お墓を訪れた季節ごとに、思い浮かべる記憶があるのでは?ご先祖様と過ごした時間から今ある自分はどれだけ成長しているのか、それを報告するひと時でもあります。
お花・お供え物を墓前に整える
お花は花立てに対で用意します。ご先祖様が好きだったお花を飾るのもよいでしょう。お墓が華やかになるように明るい色合いのものにしたいです。気をつけるべき点は、お花にトゲや毒のあるもの、枯れたときの姿が無残なものは選ばないようにします。あくまで縁起のよさが基調です。お供え物はご先祖様が好きなものを選びます。お酒やお菓子、ご先祖様の生前の姿を思い出させるものがよいでしょう。封を切って中身が空気に触れるようにしてお供えしましょう。最後にお線香をたきます。お線香の火でご先祖様を呼び出し、迷わないように天に導いてもらいます。お線香はお墓を清め、お参りする人をも清めるものです。一連の流れで締めとなるところで、手を合わせることになります。
「成仏浄化」を唱えてお参り
亡くなったご先祖様は来世での修行に励んでいるものとされます。現世での未練を残させないためにしっかり成仏し、来世で精進してもらうように祈ります。この世に残された者たちはしっかりやっていますとご報告をすることも。子孫が頑張っている姿を見せることが何よりのご先祖様への孝行となるでしょう。愚痴やネガティブな感情は捨てて「おかげさま」の精神で墓石と向き合うことです。ご先祖様の命のリレーで今の自分があり、あなたはこの世に生を享けているのです。そのかけがえのなさや、慈しみを感じられる瞬間でもあります。ご先祖様から受け継いだ命をさらに価値あるものとすべく、今の自分はどれだけ頑張っているのかそこが問われています。ご先祖様に恥じない生き方ができているか、今一度顧みてみましょう。さらなる躍動や鍛錬を誓うべく、手を合わせお参りします。その過程で「見守っていてください」と頭を下げることで、ご先祖様の見えない支えを得られることでしょう。いつもそばにご先祖様がいて力を貸してくれる、その心強さがあなたの生活をより前向きにさせてくれるでしょう。
お墓をきれいに整えると、次世代の子孫の繁栄が期待できるとの風水の考えがあります。風水でパワーが見込まれる場所にお墓を建てるのも、その流れを汲んでいるものです。企業関係者のお墓は、時の権力者が眠る場所にあるのもその例です。お墓を大事にし、ご先祖様とのつながりを感じることは、巡り巡って自分に幸運がもたらされるかもしれません。時間と労力をかけてお墓参りをすることにはこうした意義があるのです。お盆やお彼岸、命日などだけにとどまらず、お墓参りをすることはご先祖様を敬う姿勢の現れです。この機会に足が遠のいていたお墓へお参りに行ってみてはいかがでしょうか。