ハワイのスピリチュアルヒーリングのひとつである浄化法、ホ・オポノポノについて。前半ではホ・オポノポノがハワイに古くから伝わる赦しと和解の儀式であること、それはおもに家族関係の修復につかわれたこと、家族を赦すことの重要性についてご紹介しました。後半では具体的な活用法を中心にご紹介していきます。実践しやすいことからお役立ていただけたら幸いです。
ホ・オポノポノを実践するには?
よく知られている方法は、「ごめんなさい」「赦してください」「ありがとうございます」「愛しています」という4つのことばをくり返し唱えるというもの。しかし、違和感をおぼえる方も少なくないようです。
これは自分の非を認め、自らの赦しを請い、相手に感謝をし、赦すというプロセスと考えられます。相手だけでなく、神仏や宇宙の法則に対する感謝も含まれていることでしょう。違和感がなければこの方法もよいと思いますが、浄化法として「ごめんなさい」「赦してください」は自己否定的なニュアンスを感じてしまい、素直に入らないと感じた方はつぎのように変えてみてください。「光へと導いてください」「ありのままの状態を認めます」「すべてに感謝します」「愛しています」。
他者を認めない状態は自我の闇の中にあります。そこから脱することを願い、わたしが正しいとか、誰が正しいということでなく、それぞれの状況によって正義が異なるということを認知します。心が荒れた状態は感謝のなさが招くため、すべての恵みに愛をあらわし、感謝します。そのようにイメージしながらくり返してください。ことばは他者に投げかけられると当時に自分の心の奥底に入ります。光に満たされながら、バランス感覚をもってすべてを認め、感謝し、愛することが心の深層部分、つまり魂に流れ込んでくるのです。
ひとはともすれば悪しきことや悪しきものに気を惹かれやすい傾向があり、霊性や運気を下げてしまいます。そのため、こうした平安で清浄なイメージを魂に送り、定着させることは自己浄化にとても有効でしょう。
自然の中でも実行してみよう
こうした自己浄化は静かな室内でするのがおすすめです。でも可能な方はお昼間の、緑の多い公園や水辺で実践してみることもおすすめ。自然豊かなところで、実際に太陽の光を浴びながら実践することで、より浄化でき、パワーを得ることが可能になります。もっともおすすめなのが美しい河川や海の中です。4つのことばをくり返しつつ、時折、頭まで水に浸かります。水による洗礼のイメージです。耳まで浸かるのがこわい方は、体だけ浸して手にすくった水を頭に少し掛けるとよいでしょう。清らかな水には浄化の力があります。
バスタイムを利用するのもよい
バスタブをきれいにお掃除したあと、お湯をためて少しお塩で浄めます。専用のバスソルトであれば、お肌にもよく、バスタブも傷めずに済むはず。マリンブルーやエメラルドグリーンの入浴剤で自然の海をイメージするのもよいでしょう。そこでホ・オポノポノを実践することでも効果が期待できます。霊水や聖水を入手できたら、加えてみるものよいでしょう。ゆっくりとお湯に浸かることで筋肉がほぐれ、疲れもとれやすいので一石二鳥です。
ハワイの自己浄化法ホ・オポノポノとその実践、応用などを前後編にわたってご紹介しました。お役に立てたら幸いです。怒りや怨みをパワーにして、人生をステップアップできることもあるでしょう。しかし、自己浄化によってポジティヴなパワーを得てからのほうがより健全な精神状態でチャレンジができます。ネガティヴなパワーをバネにすると、成就したときに虚しさが残ってしまいがち。しかも手段をえらばず自己実現してしまうため、周囲から怨みを買うおそれもあります。
そして、とくに家族から傷を受け、それを克服できない方にとって、浄化された心地よい状態を疑似体験することは有効でしょう。心の澱(おり)が取り払われた快感を知ることで、いつの日か怒りや怨みを放棄できる可能性が高まるからです。また、さまざまな行動は加齢と共に肉体・精神の衰えによって取れなくなっていきます。歳を重ねるごとにそうした欲を手放していかなければならなくなるのです。
現代はいつまでも若々しく、美しくあることがよいとされる傾向にありますが、限界はあります。手放していくことが心の自由につながる部分もあるのです。そうした意味では、若い方以上に、成熟した世代の方にはとくに自己浄化はおすすめ。自分に合ったやり方を探りつつ、ぜひ心の開放にお役立ていただければと思います。