宇多田ヒカルさんの基本性格
音楽プロデューサーと演歌歌手の両親の下、アメリカのニューヨークで生まれ育った宇多田ヒカルさん。十代半ばでソロシンガーとしてデビューし、当初から作詞・作曲を全て一人で手掛けるという圧倒的な才能でJ-POP市場を一瞬で席巻しました。私も当時、宇多田さんの歌をよく耳にしたのを覚えています。そんな宇多田さんの性格や内面を、声の波動から感じ取ってみました。現在の宇多田さんは良くも悪くも大変孤独な状態です。もともと彼女は類稀なる才能を持って生まれ、その才能をしっかりと開花させ、「唯一無二の自分」を早い段階で手に入れた方。そんな彼女と対等に接することのできる相手はそうはいません。かつて彼女はそんな「唯一無二の自分」を破ってくれる他人の存在に期待していたようです。しかしその結果としていくつかの人間関係を破綻させてしまい、現在は他人に対して多くを求めず、弱さを預けることも出来ない性格になってしまっているようです。彼女の内面は「個を確立している」とも言え、また「孤立感を慢性的に抱えている」とも言えます。それを埋めるために結婚し、離婚し、また再婚するという波乱に満ちた私生活を送ってきました。また自分と似た性質を持つ母親・藤圭子さんの死も、彼女の孤立感をより深めてしまったようです。彼女にとって「大人になる」ということは「他人を諦める」という意味合いを持つものでした。現在、その部分は再婚相手との間に授かった子を育てる中である程度まぎれており、以前より精神的に安定しているようです。
宇多田ヒカルさんの恋愛傾向
宇多田さんの他人に対するスタンスはかなり独特。アーティストらしく感性面での刺激を与えてくれる存在を重視しますが、本質的には「自分を上回るものに屈服させられたい」という願望が存在しています。それ故、本質的な恋愛傾向もかなり衝動的な部分があり、自分に衝撃を与えてくれる相手、自分を上回るオーラを感じさせる相手を見つけると、自分から距離を縮め、グイグイ迫っていきます。現在の旦那様は年下のイタリア人男性ですが、好みの男性は本来であれば年上の男性であるといえるでしょう。彼女の内面に鎮座する理想の人物像は「年上の日本人男性で、自分を上回るオーラの持ち主」なのです。そこには音楽プロデューサーである父親を幼い頃から見てきたことによる幻想が反映されています。しかし幾人かとの交際経験、また一回目の結婚と離婚経験を経て、彼女はその理想、幻想の男性を追い求めることをすっぱりと諦めてしまったようです。現在の旦那様を選んだ理由は「何もかも自分の価値観と違うものを持っているから」です。理想の相手との出逢いが叶わないのであれば、格下の日本人男性にガッカリするより、自分と全く相容れない土壌を持つ男性との関係を選ぼう。そう思い、二回目の結婚に踏み切ったようです。
宇多田ヒカルさんの隠れた才能
生まれながらにアーティストとしての道を宿命づけられていた宇多田さんですが、もし仮にアーティストになっていなかった場合、一般的な女性として社会に溶け込むことは難しかったかもしれません。他人に対する向き合い方に独特の傾向があり、また衝動的な傾向を持ちながら本質的には閉じ気味の性質がありますので、そのまま現代日本の庶民社会で生きていった場合、世間とのギャップで迷走し、最終的に引きこもりのような状況になっていたことも考えられます。適性のある職業は、しいて言うなら先生や保育士などが考えられるでしょう。「他人に何かを求める」ということが致命的に苦手な彼女ですが、仕事という枠組みを与えられれば、彼女はその役職に真摯に向き合うことで、他人に対して働きかける方法を得、結果的に良い指導役として機能していた可能性があります。