編集部 まずはアーデン先生のタロット占いの方法や、鑑定の流れについて教えていただきたいと思います。

アーデン先生 えぇ、良いですよ。私は恋愛に関する占いから仕事や開運に関する占いまで、苦手とするジャンルは特になくて、自分で言うのもなんですが万能相談型のタロット占い師だと思っています。だからたとえば初めて幸運のアルカナを利用しようと思っていて、どの占い師を選べばご自分に合っているのか迷っているとき、私のような万能相談型の占い師はうってつけだと思います。

編集部 特に苦手とか、これは占えない、見えないといったことはない、と？

アーデン先生 はい、お任せください。自分の人生に迷っているとか、漠然とした不安に悩んでいるとかでも大丈夫です。大小両方のアルカナ、あるいは大アルカナだけを使い、ご相談者様に合ったスプレッドを選んで占い、アドバイスも丁寧にさせていただきます。

編集部 そこで先生にお訊きしたいのですが、最近では男性からの占い相談も増えているそうですね。どういった依頼が多いのか、また男性相談者が増えた理由などを教えてください。

アーデン先生 これまででしたら、たとえば男性からの依頼は1週間に1人くらいでしたが、今では1日に1人以上のお電話をいただきますね。男性からの相談は、お金か仕事のことが多いと言えます。女性のように、出会いや結婚、片想い中の人や恋人との相性を占って欲しいといった恋愛絡みの依頼はあまりありません。やはり男性は「まずは自分独りでどうやって生活基盤を築くか、どうすれば成功出来るか」といった現実的な未来を知りたいと願うようです。恋愛や結婚生活に夢を見る女性とは、その点が大きく異なっているようです。ですからもっと踏み込んでお話しすれば、たとえば「自分は今の会社で成功出来るのか」「独立や起業に良い時期は何年後か」「勝負運が最高潮になるのはいつなのか」といったことを占いって欲しいとの声が多いです。なぜ男性相談者が増えたのか、というご質問ですが、ひと昔前から「若者の●●離れ」といった言葉が聞こえてくるように、なにかを始めようにもお金がない、頑張っているのにお金が貯まらないといった、フトコロ具合の苦しさを解消したいという願いがあるのだと考えます。先程申しましたように、女性は結婚すればある程度生活の保障がされたとも言えます。ですが男性は、自立しなければなりません。家庭を持つと、さらに金銭的な負担は増えて、自分の人生でたとえば独立起業するといった博打を打てなくなります。自分の夢を実現したい、でも今の生活を捨てるのは…といった、心の葛藤から占いに頼ってくるのだと思えますね。

編集部 なるほど。そういった男性相談者の声に対して、実際にどのような方法でタロット占いを行っているのですか？

アーデン先生 タロット占いの肝はスプレッド（展開図）といって、幸運のアルカナのホームページにも掲載されておりますが、相談内容に応じてカードを配置し、そこで出た絵柄（スート）を見てリーディングを行います。私の場合は、スプレッドを相談内容によっていくつかを使い分けております。未来を知りたい、相手の本心を知りたいなど、先に依頼内容の概要をヒアリングして、それに最適なスプレッドによって運勢を占います。一番シンプルなのは、タロットをシャッフルして1枚だけ引くワンオラクルです。ただこれだと結果はズバリと言い切れますが、その未来に至るまでどういった周囲からの影響があるか、相談者自身がどういった選択をすれば良いかといったことが見えてきません。ですから、タロット占い師の間ではメジャーとされるケルト十字スプレッドや、過去の出来事から未来を見るファイブカードスプレッドなどを用いるようにしています。

編集部 相談内容についての男女の違いはわかりましたが、男女の相談者自身で違いなどはありますか？

アーデン先生 そうですね…たとえば、男性相談者の方が、切実さが電話越しに伝わってくると言いますか、必死な状況がひしひしと感じられます。どういったカードが出て、どういったリーディングをしたかといったことを、メモしているような人もいらっしゃいますね。占い結果に対しての質問なども、男性から投げ掛けられる方が多いように思えます。成功するか失敗するか、天国か地獄かくらいの決断だという重さを持っているのが男性だと言えますね。

編集部 今後も男性からの相談は増えるでしょうか？

アーデン先生 おそらくは。女性にとって恋愛の悩みや不安、願望が尽きないのと同じように、男性にとっても仕事や名誉、地位や将来についての不安が消えない、願望が尽きることはないでしょう。ただ、男性の場合はよっぽどの心配事とならない限り、ある程度は自分で解決しようとします。ですから男女の相談者比が逆転することはないでしょう。