占い師インタビュー

一般の占いと霊感占いの違いとは第55回 華優先生

霊感占い

電話占い業界で、初めて「通話料金の無料制度」をスタートさせたことで知られる花染。80人以上の先生が在籍する中で、華優先生はトップ5に入る人気と実力を兼ね備えた先生として多くのリピーターを抱えています。落ち着いた声のトーンから次々に発せられる言葉は的を射た内容で、心地良ささえ感じられると言います。30年以上も第一線で活躍してきた本格派なので、アドバイスとして語られる一語一語に重みがある華優先生に、霊感占いとタロットや占星術などの占いとの違いについて、わかりやすく教えていただきました。


編集部 電話占いには大別して四柱推命や東洋や西洋の占星術、タロットなどを使った一般的な占いと霊能力・霊感占いに別れますが、この両者にはどのような違いがあるのでしょうか?霊能占いに携わっている方の立場から、その違いを分かりやすく教えてください。

華優先生 もうまったく異質のものです。それより先にまず申し上げたいのは、霊能占いとか霊感占いという名称自体が間違った表現だということです。霊能力で鑑定するのは占いとは違いますから、正しく霊能鑑定あるいは霊感鑑定と言った方が良いかと思います。


編集部 なるほど、確かにそうですね。その霊能鑑定と占いの違いなのですが。

華優先生 まず、占いというのは、大きく2種類に分かれます。ひとつは易やタロットのように、シンクロニシティの原理を応用して運勢などを導き出すもの、つまりご宣託のようなものですね。そしてもうひとつは、四柱推命やホロスコープのような一定の理論に従って個人の命式というか運命図を作り上げて、それを読み取ることで運勢を見るものです。霊能鑑定はこの両者ともまったく違います。純粋に霊能力のみを使って、相談された方の運気や状況、あるいは特定の人間の気持ち、未来に起きることや過去、前世での出来事など、ありとあらゆる物事を感知する方法です。


編集部 ところで霊能鑑定の世界ではよく、霊感や霊視という言葉が使われますが、それはどういう能力なのでしょうか?

華優先生 私の場合で言いますと、鑑定では霊視もしますし霊感でも見るのですが、実際には両者の区別というのは曖昧なのです。


編集部 ご自身でも曖昧なのですか?

華優先生 はい。一応、人や物の状況などが脳裏に映像として浮かぶ場合は霊視ということになりますし、純粋な想念として頭の中に流れ込む場合は霊感ということで区別しているのですが、実際にお客様を見る際には、このふたつの感覚が混ざり合うような感じで情報を得るのです。うーん、言葉で表現すると分かりにくいですよね。


編集部 そんなことはないですよ。霊的なもの含めて色々な情報を映像として捉える能力が霊視、映像ではなくて純粋に第六感的に感じ取る能力が霊感ということで宜しいでしょうか?

華優先生 はい、そういうことになります。私も含めて霊感鑑定に携わる人というのは、人や物の状況を把握するときには映像として見えることが多く、人の気持ちなどを探り出す場合には霊感として感じ取っていますが、このふたつは同じ源流のパワーなのだと思っています。つまり極度に研ぎ澄まされた直感のエネルギーというか、とにかくそういうものです。


編集部 霊視や霊感を使うときには、やはり精神を集中させる必要があるのでしょうね。

華優先生 それは人によるでしょうね。私はむしろ自分の意識を無くすというか、ぼんやりとした意識状態の方が映像や想念を感じ取りやすいです。


編集部 なるほど、そういうものなのですね。お話を伺っているとたしかに占いとはまったく別のものですね。

華優先生 はい。お客様の生年月日も聞きませんし、お名前も伺いません。それでいて、その方に関することが自然と分かってしまうのです。


編集部 そうするとお客様がどんなことで悩んでいるのか、その内容も先に分かってしまうということですね。

華優先生 はい、そういうことは良くありますし、電話鑑定をしている先生の中にはお客様の悩みの内容まで言い当ててしまう方もいらっしゃいますね。自分の実力を最初に示して、本物の霊能者であることを信じていただくためにそうしているそうです。ただ、私はそういうことはしません。何から何まであまりズバズバと当ててしまうと、お客様が萎縮して自由に話ができなくなるような気がして。


編集部 分かります。全然当たらないのも困りますが、逆に悩みの内容まで当てられてしまうと、自分の意識を全部読み取られているのかと感じて怖くなりますよね。

華優先生 そうですね。その辺が心配なので、悩み事のなるべく先読みはしないようにしています。


編集部 占いでは、当たるも八卦当たらぬも八卦なんて言葉がありますが、霊能鑑定にはそれがないんですね?

華優先生 的中率に関しては、当然のことながら能力のレベルによります。中には、ただ人より勘が鋭いというだけで霊能者を名乗っているような人もいますから。


編集部 タロットなどの占い師から、霊感鑑定師に転向する方などもいると聞いたことがあります。

華優先生 タロットや易断などを続けていると、直感力が高まるんです。それで自分は霊能者ではないかと錯覚されるのでしょうね。まあ、中には本当に霊能者としての資質があって、それがタロット占いを通して開花するという方もおられると思いますが。


編集部 お話を通して、占いと霊能鑑定がまったくの別物であるということが良く分かりました。どうも、ありがとうございます。

華優先生 いいえ、こちらこそ。言葉足らずで申し訳ございません。