編集部 先生の占い鑑定は「運命の人と出会える」と言われています。良縁に導いてくれるということはわかりますが、運命の人、というのは一体なんなのでしょうか。性格面や条件面で良い相手とはまた違うのでしょうか。

一迦先生 違いますね。もちろん、その相手がたまたまそういう意味でも良い場合もありますが、もっと根本的な部分、魂の領域のお話です。大きな条件は二つ。まず魂同士が前世で関わり合っていること。そして現世でより良い関係を築ける縁であること、です。

編集部 ソウルメイトということでしょうか。

一迦先生 はい。前者はソウルメイトという言葉でも表現されます。せっかくですのでソウルメイトについて詳しくご説明しましょう。

編集部 よろしくお願いします。

一迦先生 まず、人間の核は魂です。仮に肉体が死んでも魂は不滅。なくなることはありません。肉体が死を迎えた際に魂は霊界に返ります。そしてまた別の存在として転生します。それを何度も繰り返すのが“輪廻転生”です。そして、魂には性質があります。そのひとつが「波長が近い魂同士で引き寄せ合う」というものです。この性質のおかげで、輪廻を越えて何度も関わり合う、ソウルメイトという関係が生まれるのです。波長の似た魂同士は引き寄せ合う力があり、転生する時期や場所、境遇などが近しくなりやすいのです。

編集部 それが運命の出会いの理由なんですね。

一迦先生 はい。そして、輪廻転生の中で何度も関わり合ってきた相手と現世で出会った場合、すぐに深い仲になりやすい、という性質もあります。少なくとも、現世の記憶という意味においてはこの人とは初対面、事前情報もない状態……。でも魂同士は前世で関わり合っており、引き寄せ合っています。そうすると、軽い会話のはずみですぐに意気投合したり、顔を見た程度なのに妙に印象に残ったりします。「初めて会った気がしない」「長年の友人と話している気分」といった感覚の原因はほぼこれです。

編集部 そういうの、私も経験あります。その人とはすぐお付き合いになりました。色々あって別れてしまいましたが…。

一迦先生 その人はソウルメイトでしたが運命の人ではなかった、ということですね。実はソウルメイトは何人もいる場合がほとんど。一生のうち平均して十人近くの数と出会うと言われています。でも、例えば前世で仲睦まじい夫婦だった魂と現世でも巡り合ったとして、また幸せになれるとは限らないのです。

編集部 どうしてでしょうか。

一迦先生 取り巻く状況が違うからです。前世では安らげたはずの縁が、現世では甘やかされて駄目になる縁になってしまったりします。しかし、その逆で、前世では厳しく当たられていた縁が、現世では背中を押してくれる縁になる場合もあるのです。敵対関係だったふたりがおしどり夫婦になるケースなども少なくありません。

編集部 それはなんか素敵ですね。あと、先ほどの元彼の話に戻ってしまい申し訳ないのですが、破局した理由がまさに一迦先生のおっしゃった例そのものです。居心地はよかったんですけど、どんどん自堕落になっていって、もう縁を切るしかない、と……。

一迦先生 先ほどの例、実はあなたの前世をちらっと見てお話しました。その元恋人さんとは実際に前世で良い関係だったみたいです。二人を取り巻く環境は現代日本よりはるかに厳しいものでしたが、支え合って生きていたご様子でした。しかし、現世で必要なのは彼ではなく、むしろ前世では雇用主に当たる方のようです。その方は自分にも他人にも厳しく、前世のあなたはどちらかというと嫌っていたようですが、現世では良い具合に嚙み合わさり、あなたを前に進めてくれる存在となるでしょう。

編集部 その人とはいつ出会えるんですか？ もう出会っていたりしますか？

一迦先生 いえ、まだですね。しかし、あと数年のうちに出会えるようです。初対面では少し苦手な印象を受けるかもしれませんが、接しているうちに、この人は自分をより良く導いてくれる人だとわかるようになります。ドラマティックな出来事もいくつか起こるみたい。

編集部 わあ、楽しみです。でもすみません、私の話ばかりになってしまって……。

一迦先生 いえお気になさらず。前世を見たのは私ですから。むしろ良い例になったかもしれません。実際の占い鑑定でもこのような流れはよくありますので。理想の出会いや結婚をお探しの方は、こういった形で前世縁を鑑定し、前世の出来事を現世の状況と照らし合わせながら、その人だけの運命の人、運命の出会いについてていねいにお教えいたします。