占いの種類と占術

ルーン占いルーンうらない

ルーン占いとは

ルーン占いのイメージ

ルーン占いとは、かつてゲルマン民族やゴート族が用いていた、北欧の古代文字「ルーン文字」が刻まれた石やカードを用いて占う方法です。それぞれの文字が表す意味から、想像力やインスピレーションを最大限に使って運命を導き出すのが特徴です。原始的であり、タロットほどの多様性はありませんが、このルーン占いに慣れると「ご神託」といわれるほど結果の白黒がハッキリ分かるといわれています。

ルーン占いの基本にあるのは、占いをおこなった際、一見単なる「偶然」に出てきたように思われるルーン文字が、質問者に対してなんらかの意味を持つという考えです。

ルーン占いはタロットや易などと同じような使われ方をしてきました。最後に使われていたのはアイルランドの地方だといわれています。タロットが状況や未来を映す鏡的な使われ方をしてきたのに対し、ルーン占いは本来の自分や潜在的な部分を映す鏡的な使われ方をすることもあります。自分の中にある敵や、自分が抱えている問題などを見直す際に有効な占いであるともいえるでしょう。

ファンタジーRPGなどでも、このルーン文字やルーン魔術は広く知られているため、隠れた愛好者が数多く存在します。ルーン占いは、他の占いとは違った独特の雰囲気を持つ占いなのです。

ルーン占いの全体の構成

ルーン占いで使うルーン文字は全部で25個から成り立っています。正位置・逆位置が判別できるルーン文字は16個、正位置・逆位置が共に同じ形になるルーン文字は8個で構成されています。それに空白(の文字)が1個加わり、合計25個になります。ルーン文字はそれ自体に力があるので、紙に書いて使うこともできますし、木や石に刻んで使うこともできます。カード型のルーン占いもあれば、水晶にルーン文字が刻まれているルーン占いもあります。カードであればタロットのように使うのがベストですし、石や木であればドローイングと言って、袋に手を入れ1個取り出すといった占い方がベストといえるでしょう。

各ルーン文字にはそれぞれの意味があります。絵柄や数字ではないため、最初はイメージがつかみにくい事が多いですが、大まかな意味や流れをつかんでからルーン文字の詳しい内容を見ていくことで、イメージを広げやすくなります。完全な一致というわけではありませんが、タロットの流れや雰囲気、意味などと似ているものを参考に出しているので、ルーン占いはタロット占いを勉強した人には理解しやすいといえます。

ルーン占いのやり方

ルーン占いの占い方は、大きくふたつに分かれます。ひとつ目は「キャスト」する方法です。まずは自然の木から9本の細い枝を切り取り、その次にキャスティング・シートと呼ばれる大きな白い布を用意します。その上で、ルーン占いの手順は次のようになります。

9本の枝を両手に持ち、答えを見つけたい質問を考えます。そして先ほど用意したキャスティング・シートの上に、9本の枝を放り投げます。その結果、キャスティング・シートの上には、9本の枝が、ランダムに散らばった状態になっています。このときシートの上からはみ出していたり、あるいはまったく乗っかっていない枝を取り除きます。そして、シートの上に残っている枝の多様な重なり合いを見つめ、そこにルーン文字の形を探します。枝の重なり合いがルーン文字の形として現れているなら、それがルーン占いの結果となります。そして、文字の占い上の意味を手掛かりに、質問に対する答えを導き出します。つまり、ルーン文字の刻まれている小枝を放り投げて、その偶然に落ちた場所との関係で占い結果を導き出すというわけです。

2つ目は、「スプレッド」する方法。用いる道具は、ルーン文字を刻んだ石、もしくはルーン文字を描いたカードです。また、石を使う場合は、石を入れるためのルーン・バッグも必要となります。手順はきわめて簡単で、次のようになります。

まず気持ちを落ち着けます。そして質問を決めてください。また、もしルーン・ストーンを使う場合は、ルーン・バッグの中から適当に石をひとつ選んでください。一方、ルーン・カードを使う場合は、タロット占いのように、カードをシャッフルした後、そこからカードを1枚引いてください。そこで出てきた石、もしくはカードに描かれているルーン文字が占いの結果となります。そして、文字の占い上の意味を手掛かりに、質問に対する答えを導き出します。