占いの種類と占術

四柱推命しちゅうすいめい

四柱推命とは

四柱推命のイメージ

四柱推命とは、今から1500年前に中国で確立された占いで、その占術の難解さと的中率の高さから、古代中国では「帝王の運命学」と呼ばれ、政治や戦争などの重要な判断が必要なときに使用されていました。的中率が高い理由は、その人が生まれた「年」「月」「日」「時」の「四柱」をそれぞれ干支(えと)と複合的に組み合わせ、それをもとに具体的な事象を推察していくという精緻な占い方にあります。こうして四柱推命は、千数百年ものあいだに非常に多くの占術家による研究が進められるうちに、より一層驚くべき的中率を誇る占術へと進化を遂げていきました。

四柱推命の占い方

四柱推命は西洋占星術やインド占星術と同様に、個人に関する様々な事柄を予測、占えるとされています。具体的には、個人の相貌などの特徴や健康、体質、性格、気質、好みや嗜好、適職、適性、他人との相性などから、過去、現在、未来に関する運命の変化、死亡率の高まる時期など、個人に関するほとんどのことが予測可能といわれます。 四柱推命とは、生まれた年、月、日、時刻、の四つの柱をもとにして命式という図式を作成し、その人の持って生まれた運命を判断する占術です。人は、この世に生を受けた瞬間から、先天的運命が決められ、その後の生き方により、後天的な運が決定されます。

四柱推命の的中率は、数ある占術の中でもトップクラスのものだといえます。具体的にどのような事が分かるのかというと、性格、結婚運、仕事運、金銭運、健康運、子供運、男女の相性、人生全般の運勢、年ごとの運勢などです。

四柱推命の「四柱」とは

四柱推命の「四柱」とは、「年柱(ねんちゅう)」「月柱(げっちゅう)」「日柱(にっちゅう)」「時柱(じちゅう)」の総称です。四柱推命では、人が生まれた瞬間の「年」「月」「日」「時間」を4つの柱に見立て、この四柱にその人の運命や未来はもとより、性格や才能、人間関係などのすべてが表れていると考えています。

占うにあたってはこの「四柱」をもとにした「四柱推命式(たいていは「命式」と略します)」が必要になります。この「四柱推命式」と、それを読み解く適切な知識さえあれば、自分自身、あるいは身近な人の運命を読み解くことが可能になるのです。

四柱推命から見た人間の4つのタイプ

四柱推命で見れば、大きく分けて人間(命式)には4つのタイプがあるとされます。

1. 印星→比肩→食傷と、比肩(我)を中心に「気」が流れるタイプ

印星はインプットの星でコツコツと学ぶ理論理屈の星=理性(頭脳:精神)を表し、比肩とは「我」を表します。また、食傷はアウトプットの星で感受性・感覚を表します。四柱推命で言えばこのタイプは、主に学問・芸能などの特殊な才能によって活躍すると見られています。ただし比肩が弱かったり、印星と食傷のバランスが崩れたりすると精神的な問題を発生しやすく、逆にバランスが良いと天才的な才能を発揮する場合が多いとされています。プロ野球選手のイチローなどは典型的な後者のタイプだといえます。

2. 比肩(我)を中心に、時計まわりに食傷→財星と「気」の流れが良いタイプ

これは典型的な商売人。目先が利いて損得に敏感で利に敏い命式で、財を造るタイプです。

3. 官星→印星→比肩と「気」の流れが良いタイプ

これは会社組織を中心として活躍し、智恵と努力と人間関係によって地位や名誉を築くタイプです。

4. 比肩(我)の対角線上に星が並ぶ財星→官星と「気」が流れるタイプ

四柱推命ではこれを三角四柱と呼び、財運と社会運には恵まれます。ただし五行に財と官が7つ以上固まると四柱推命で言う「財殺の命」となり、財が絡んで問題が生ずる命式となってしまいます。商売の才能では、正財は固い財、偏財は流通の財ですので、強い偏財を持つ人は天性の商売人になれる要素があるとみなされます。また正官は文官(ホワイトカラー)、偏官は武官(ブルーカラー)と、同じ官星でも違いが出てきます。