そもそも星平会海とは何か
星平会海は、西洋と東洋の複数の占いを融合した占術。
星平会海の「星」は西洋の占星術、「平」は東洋の四柱推命を指し、「会海」とはこの二つの占いが海を渡って出会い、一つの占術として融合することを意味しています。しかし一説では「星」は「七政星学(しちせいせいがく)」(中国式占星術)を指しているともいわれており、諸説あるようです。七政星学は西洋占星術とよく似ているといわれています。実在する星(日月火水木金土の七つ)を使う点や、天球上の十二宮を使う点は、確かによく似ています。
星平会海は複数の占術を掛け合わせているため、より精度の高い診断が可能。しかしそれだけに診断の難しい占術であり、占術としては「最終奥義」だといわれています。
従来は、西洋占星術と四柱推命を融合した占術でしたが、現在の「星平会海」は四柱推命・西洋占星術(ホロスコープ)・紫微斗数・宿曜占星術の4つの占術を同時に平行して使う占術のことを指しています。 星平会海は、日本ではあまりポピュラーな占術ではありません。なぜならこれら占術の根本を理解していなければ、この星平会海という占術を使いこなすことは難しいからです。これらの占術を統合し、またそれら象意を融合することは容易ではなく、このことが世間一般に広まらなかった原因のひとつとして考えられます。
五術すべてを含めた占術
占いの世界では、「命・卜・相・医・山」の五つの術に占術を分類しますが、星平会海にはこれらすべてが揃っているといわれています。様々な要素が組み込まれているためその的中率は格段に高いといわれています。
ちなみに…
命術とは、生年月日をもとに占う占術。西洋占星術や四柱推命、九星気学などがこれにあたります。
卜術は、偶然現れた象徴をもとに事柄や自体を診断する占術。タロットや易、ルーンなど。
相術は、対象の姿形から状態や運勢を占う占術。人相や手相、印相、墓相などの占術が相術にあたります。
医術は、病気やけがを診療・治療する技術のこと。鍼灸、漢方、方済、導引などの中国医術がこれにあたります。
山術は、山で修行し体得する術のこと。大地自然の気を使う気功や少林寺拳法、呼吸法などがこれにあたります。
星平会海の得意分野は、このうちの命術にあたります。一人の人間が生まれてから一生を終えるまでの運命を詳細に鑑定できるため、これをまとめれば一人につき一冊の本ができあがるとさえいわれています。造流年といわれる技法を用いて、一年ごとの詳細な運勢を占うことができるのです。
印相による高い開運効果が得られる
星平会海の相術のなかでは、印相が開運に用いられています。 あらゆる印相学のなかでも、星平会海の印相は最高峰と謳われており、別名「宮印(きゅういん)」とも呼ばれています。この宮印は気門遁甲の八門(はちもん)の印と子平の干印(かんいん)に七政星学の十二宮を加えたもの。他の追随を許さないほど高い効果で、目的達成を力強く後押しするといわれています。ただし、印を持っているだけでは効果はなく、印を押すことによって初めて効果を発揮するとされています。求める願いに適した文書に印を押すことによって、以下の効果が得られるとされています。
「求官(きゅうかん)」
身分や地位を求めること。求官の印鑑を上申書や公文書などに押すことで効果が得られます。
「求安(きゅうあん)」
安全や健康を求めること。求安の印鑑を日常的に用いることで効果が得られます。
「求財(きゅうざい)」
金銭や財産を求めること。求財の印鑑を契約書や見積書などに押すことで効果が得られます。
「求智(きゅうち)」
知恵や知識を求めること。求智の印鑑を入学願書や蔵書などに押すことで効果が得られます。
これら目的に合った印鑑をつかうことで、印相の効果はより大きなものになるはず。ただし、分不相応な願いを叶えるために使うと、かえって身を持ち崩すことに繋がります。たとえば、金銭的に余裕のない人が、サラ金の借入に来たとします。その際、「宮財」の印鑑をサラ金の申込書に押印すれば、すんなり審査は通ってお金を借りられるかもしれません。しかし、もともとは返せるあてのないお金です。借金返済のために金銭の工面に奔走することになり、自己破産をしなければならない羽目になったりするのです。もちろん自分の身の丈に合った願いのために押印をするのであれば、このような負のスパイラルは起こりません。このことさえ忘れなければ、星平会海の印相の高い効果を実感することができるでしょう。