占いの種類と占術

0学ゼロがく

0学とは

0学のイメージ

0学は一般的に占術として知られていますが、厳密には、0学そのものは占術ではない、とされます。0学は、占星術の観点を元に形而上学と形而下学を統合するものとして樹立された「学問」である、とのことです。そして、この0学を用いて人の運勢を占う「0学占い」が、具体的な占術となります。0学と0学占いの関係は、例えて言うならば、天文学と西洋占星術の関係によく似ていると言えるでしょう。0学は実際、西洋占星術をはじめとして、易、四柱推命、気学など、古今東西の占術を土台としています。

0学の歴史

0学は、1940年(昭和15年)に生まれました。開祖は御射山宇彦。長野県に生まれ、幼少の頃より占いの才能を発揮していたそうです。成人以降は新宿にて易者として活動しながら世界中の占術を研究、また占いの分野に留まらず哲学の分野も研究し、やがて独自の運命分析学「0学」を生み出しました。なお、御射山宇彦は戦時中にレーダーやブラウン管などの機械開発に携わった経歴も持っています。その一方、日本の敗戦も予言していたようで、憲兵隊に連行された記録も残っているようです。0学の特徴である「占術としての部分」と「学問としての部分」は、まさに開祖である御射山宇彦本人そのものを表している、と言うことができるでしょう。

0学占いの基本

0学占いの際に最も重要なのは、自分の星を知ることです。0学では生年月日を「0星」に当てはめ、さらにそれを細かく「支配星」に振り分けて占います。「0星」は水王星、木王星、月王星、火王星、金王星、土王星の合計6つ。また「支配星」は6つの「0星」を陽と陰に分けた、合計12の星となります。

0学を用いた占いをする際には、まず自分の支配星を算出する必要があります。この支配星の算出は少々複雑です。通常の生年月日を「ユリウス通日」に変換、算出した数を60で割り、あまりの数が6つの「0星(ゼロスター)」にそれぞれ割り当てられます。そして、偶数年生まれは0星の「陽」にあたる支配星、また奇数年生まれは「陰」にあたる支配星がそれぞれ割り当てられます。ここで割り当てられた支配星がその人の基本的性質となり、また詳細な運命や運気の上下動などを占う際にも用いられます。

0学占いの詳細

0学では「支配星」の他に「生まれの性」というものも存在します。これは各支配星を生年に応じてさらに細かく 「0性・開拓性・決定性・人気性・再開性・充実性」の6つに分け、そこから本人の持つ性質を分析していく、というものです。これにより、12の支配星×6通りの区分が生まれます。

また、0学では1年の運気の流れを12に分けて表します。これを「運命期」と言います。運命期は四季に応じて振り分けられ、春は「開拓・生長・決定」、夏は「健康・人気・浮気」、秋は「再開・経済・充実」、冬は「背信・0地点・清算」とされます。この運気の流れに支配星を掛け合わせて、将来の予測や、それに向けてのよりよい行動を占っていきます。

さらに、0学には他人との相性を計る「運命相性」というものもあります。これは自分の支配星を中心点とし、そこから見た人や物質を0学独自の12星座に当てはめ、相互の相性を推し測るものです。相性の区分は運命期の区分と同じで「開拓・生長・決定・健康・人気・浮気・再開・経済・充実・背信・0(ゼロ)・清算」の12に分けられます。これらによって、その者・物が本人にとって一体どのような影響を与えるかを占っていきます。

このように、0学とは「占術」として見た場合、一般的な占術よりも決まりごとが多い特徴があります。これこそが、0学が「学問」と言われる所以である、と言えるでしょう。