占いの種類と占術

六星占術ろくせいせんじゅつ

六星占術のイメージ

六星占術ととは、 生年月日から算出した数字によって、六つの星に分類し、その人の運勢を占うという占術です。六星占術の生みの親は細木数子氏で、この六星占術により世の中の様々な事柄を的中させ、一躍時の人となりました。

六星占術とは、どのような占術か?

そもそも六星占術とは、どのような占術なのでしょうか?六星占術のベースとなっているのは、中国の易学です。ちなみに易学とは、四千年以上前から中国に伝わる「易経」と呼ばれる占いを研究する学問です。「易経」は、大宇宙や地球上の自然、そして、その自然の中で生かされている人間の運命を、自然界の法則に基づいて、あらかじめ予測しようとする、いわば古代中国の人々による人生を賢く生き抜くための知恵の結集といえます。しかし、あまりにもデータが膨大で、また難解で複雑であるために、その知識を学んだり研究する必要が生じたことから「易学」が誕生しました。易経による占いの的中率は、驚異的といえるレベルの高さを誇っています。しかし、難解で複雑であることから、現代人の手にはとても負える代物ではありませんでした。

この極めて高い的中率を誇る占いを、どうにかして、現代に生きる人々のために活用できないものかと思案したのが細木氏です。細木氏は、自身の「易学」で得た知識を総動員し、長年に渡る研究の末に、「易経」のエッセンスをあまねく取り入れて体系化したものをまとめ上げた「六星占術」を完成させました。細木氏は、著書で「六星占術を正しく活用すれば、誰でも自分の未来を予測することができ、未然に災いを避け、より幸せになれる道に進むことができる」と明言しています。

易学に則った六星占術の考え方

六星占術では、人間の誰もが、その体内に小宇宙を持っていると考えられています。そしてまた、その小宇宙は、大宇宙の中の太陽系に存在する惑星とまったく同じように、一定の法則に支配されて動いているとも考えられています。

すなわち、大宇宙と、人間の中にある小宇宙は、同じ法則に支配されているという考え方です。ですから、大宇宙の法則(運気)を知ることにより、人間の未来(運命)をあらかじめ予測することができる、というのが六星占術の基本的な考え方です。

六星占術では、人間の運気は、12年周期で循環するとしています。これは、自然界に、春夏秋冬があるように、人間の一生にも春夏秋冬があるという考えに基づいています。

12周期は、(停止)を起点に、(減退)→(種子)→(緑生)→(立花)→(健弱)→(達成)→(乱気)→(再会)→(安定)→(陰影)の順に毎年変わり、起点の(停止)に戻ります。

人は、誰でもこの世に生を受けた時から、この12周期を5回、6回とくり返し、子供から大人へと成長し、やがて老い、そして生を終え、土に還ります。そして、この運命周期を知るためのツールが、占命盤です

占命盤とは

占命盤とは、大宇宙の法則(運気)の影響を受けて、変化する人間の運命のサイクル(周期)を、円盤状の図で表したものです。その人の運命は、この占命盤を見れば、誰でも自分の未来を予測することができますし、過去、現在の運気の状況もわかります。占命盤は、ちょうど西洋占星術のホロスコープと同じような役割を果たしているといえるでしょう。

自分の占命盤を作成するためには、自分の運命星を調べる必要があります。運命星は、文字通り、自分の運命に大きな影響を与える星で、運命星により基本的な性格や適性、才能などを知ることができます。運命星は、生年月日と運命数により算出した数字によって割り出されます。なお、運命数は、運命数表を使って調べることができます。

運命数表は、その人の生年月日によって算出される運命数をを簡単に調べることができる、万年歴と六十干支の資料に基づいて、あらかじめ作成された表です。実際に運命数を算出するためには、相当に複雑な計算過程を経なければなりませが、運命数表には、すでに算出された計算値が全て掲載されています。ですから、この運命数表さえあれば、あとはその表から、自分の生まれ月と日の計算値を見れば、すぐに自分の運命数を知ることができます。

運命星を見つけ出すまでの手順

  1. 上記の運命数表を用意します。その表から運命数を導き出します。
    運命数表は、六星占術関連書籍には付録として添付されていますので、それらの書籍から入手できますし、インターネットで「運命数表」と検索して入手することもできます。
    (KK ベストセラーズ 六星占術 運命数表など)
  2. 運命数から1を引く
  3. 2で算出した数字と、自分の生まれ日の数字を足す
    これが星数と呼ばれる数字で、その数字が60を越えた場合は、その数字から60を引いた数字が星数になります。
    例:(運命数-1)+(生まれ日の数字)=67となった場合 67-60=7で、7が星数となります。
  4. 出た星数により、運命星を算出します。
    星数1~10=土星人
    星数11~20=金星人
    星数21~30=火星人 星数31~40=天皇星人
    星数41~50=木星人
    星数51~60=水星人

なお、運命星は、生年の干支によって、さらに陰(-)と陽(+)に分けられます。

例えば、土星人で子年生まれの場合は、土星人の+、同じく土星人で牛年生まれの場合は、土星人の-となります。

占命盤では、時計の12時の位置が、干支の子年を示す位置となり、そこから右回りに30度ごとに牛→寅→卯→辰→巳→午→羊→未→申→酉→戌→亥の順に動き、この位置は、どの占命盤でも変わらない定位置となっています。

ちなみに水星人→子丑 木星人は→寅卯 天王星人→辰巳 火星人→午未 金星人→申酉土星人→戌亥に該当する占命盤の位置が、それぞれスタート地点でそこが(停止)となります。

そして、そこから時計と同様に30度ごとに(減退)→(種子)→(緑生)→(立花)→(健弱)→(達成)→(乱気)→(再会)→(財成)→(安定)→(陰影)と運気が動き、スタートラインである(停止)に戻ります。

大殺界とは?

六星占術の12運気では、良い年(種子、緑生、立花、達成、再会、財成、安定)が7年間、注意が必要な年(健弱)が1年間、やや悪い年(乱気)が1年間、そして非常に悪い年が3年間続くとされています。

ちなみに、この非常に悪い年が3年続く期間は、六星占術では、「大殺界」と呼ばれていて、それは、(陰影)(停止)(減退)に該当する3年間です。大殺界は、どの人にも必ずめぐって来る避けられないものですが、この大殺界の期間を正しく過ごすことによって、大難を小難に抑えることが可能になります。

六星占術では、この大殺界の3年間は、新しいこと(結婚、転職、起業、転居など)や、表立った行動を極力控え、ひたすらおとなしく過ごし、時が過ぎていくのを耐え忍ぶことこそが、正しい過ごし方であると説いています。