占いの種類と占術

星座占いせいざうらない

星座占いとは

星座占いのイメージ

一般的に星占いと呼ばれる星座占いは、西洋占星術を簡略化した占いの一種になります。西洋占星術の中ではサン・サイン占星術(太陽星座占い)と呼ばれ、生まれた時に太陽が十二宮のどの宮(サイン)に位置していたかにより、その人の性格や相性、運命などを占うもので、日本では新聞や雑誌、テレビなどで占いコーナーが用意されるほど、人気のあるおなじみの占いです。もちろん日本だけでなく、誕生日さえわかればすぐに太陽の位置もわかるために、便利で手軽な占いとして世界で普及してきました。

十二宮・十二星座

宮(サイン)とは、天球上の黄道(太陽が一年で通る道)を中心とした、惑星が動く帯状のエリアを、春分の点を起点に十二等分した領域のことを差します。星座占いでは太陽が通る黄道上の星座を使うのですが、黄道にある十二星座は、大きさがまちまちで、完全に一ヶ月ごとに区切ることはできません。なので、宮(サイン)を使い黄道を十二等分した上で、誕生時にどの宮(サイン)に位置していたかにより星座を導き出します。

十二宮と十二星座は異なるもので、その対比は次のようになります。

  • 白羊宮(はくようきゅう)―おひつじ座(3/21~4/20)
  • 金牛宮(きんぎゅうきゅう)―おうし座(4/21~5/20)
  • 双児宮(そうじきゅう)―ふたご座(5/21~6/20)
  • 巨蟹宮(きょかいきゅう)―かに座(6/21~7/21)
  • 獅子宮(ししきゅう)―しし座(7/22~8/22)
  • 処女宮(しょじょきゅう)―おとめ座(8/23~9/22)
  • 天秤宮(てんびんきゅう)―てんびん座(9/23~10/22)
  • 天蠍宮(てんかつきゅう)―さそり座(10/23~11/21)
  • 人馬宮(じんばきゅう)―いて座(11/22~12/21)
  • 魔羯宮(まかつきゅう)―やぎ座(12/22~1/20)
  • 宝瓶宮(ほうへいきゅう)―みずがめ座(1/21~2/19)
  • 双魚宮(そうぎょきゅう)―うお座(2/20~3/20)

十三星座

1995年、イギリスのジャクリーン・ミットンが十二星座にへびつかい座を加えた、十三星座を用いた新しい占いを打ち出しました。というのも、十二宮・十二星座が決められた頃と現在では、地球の歳差運動により、十二宮とその星座の間に大きなズレが生じてきていたからで、現在では星座一つ分のズレがあるようです。つまり、自分が生まれた時に太陽は、お隣の星座にいることの方が多くなっているということです。

なので、星座の境界線が統一された時に新たに黄道上に位置することとなったへびつかい座も含め、実際誕生時に太陽が位置する星座で占いを行おうとしたのが、十三星座占いになります。次に十三星座を紹介しますが、宮(サイン)に囚われず、星座の大きさそのままで期間を区切っているので、各星座の期間がまちまちになっています。

  • おひつじ座(4/19~5/13)
  • おうし座(5/14~6/20)
  • ふたご座(6/21~7/19)
  • かに座(7/20~8/10)
  • しし座(8/11~9/15)
  • おとめ座(9/16~10/29)
  • てんびん座(10/30~11/22)
  • さそり座(11/23~11/29)
  • へびつかい座(11/30~12/17)
  • いて座(12/18~1/18)
  • やぎ座(1/19~2/15)
  • みずがめ座(2/16~3/10)
  • うお座(3/11~4/18)

このように、現代天文学に基づいて作られた十三星座占いですが、残念ながら占星術界からは宮(サイン)と夜空の「星座」を混同しているとして、受け入れられていません。しかし、実際に自分の誕生日にどの星座が黄道上に位置しているのか、知っておくのもよいでしょう。

星座と性格

星座占いはよくその日やその月などの運勢を占うことに使われますが、そもそも星座そのものに付随する運勢があり、その中でも性格や生まれ持った特性は変わることなく、生涯を通じて当て嵌まってくるものがあります。星の巡りから導き出される自らの本質がどのようなものか、十二星座を基に見てみましょう。

おひつじ座

とてもエネルギッシュなタイプで、競争心が強く、何でも一番にこだわるところがあります。優れたリーダーになる素質を持っていますが、何事にも熱しやすく冷めやすいところがネックとなります。

おうし座

大変強い忍耐力を持つ、努力家です。強い意思を持って物事に挑み、確実な結果を出そうと堅実な仕事をします。とても家庭的で、家族への愛情が強く、精神的に安定した関係を求めます。

ふたご座

知的好奇心が強く、何事も器用にこなすことができるタイプです。社交性があり頭の回転も早いので、広い友好関係を築きます。しかし優柔不断な面があり、不誠実な印象を持たれてしまうこともあります。

かに座

面倒見がよく、愛情深い、女性で言うところの母性本能が強いタイプです。年下の人に慕われることが多く周囲からも敬愛を集めますが、嫉妬深いところがあり、そのために失敗してしまうこともあります。

しし座

自信家で派手なことが大好き。生まれ持ったリーダシップを発揮し、集団の中では自然と中心になっています。マイペースな生き方をしますが、意外と人の目を気にする一面もあります。

おとめ座

繊細な心を持つ、責任感の強いタイプです。律儀な性格をしているので、こつこつと仕事をこなし出世していきます。優しく思いやりにあふれていますが、いいかげんな人物に対してはとても批判的です。

てんびん座

人当たりがよく、人間関係を築くのが得意で、争いよりも妥協を選ぶ平和主義者です。品位を大事にしますが、計算高いところがあり、考えすぎて身動きがとれなくなってしまうことがあります。

さそり座

控えめで口数が少く、何を考えているのかわからないと言われるタイプです。内面はとても情熱的で、欲しいと思うものは手に入れるまで諦めません。秘密主義で、神秘的なものを好むところがあります。

いて座

明るく、いつも楽しいことを考えています。向上心と行動力にあふれているため、何かを習得することが得意。しかし慎重性に欠けるため、思いつきで行動した結果、大きな失敗をしてしまうことがあります。

やぎ座

責任感が強く、とてもまじめなタイプです。ゆっくりと進む実直な生き方をし、頑固で、自分に厳しい面を持ちます。人間関係が苦手で、自信過剰なあまり人の話をよく聞かないところがあります。

みずがめ座

自由奔放で、普通のことには興味を示しません。才能に恵まれ、周囲からは尊敬されますが、時に奔放さが行きすぎて異端視されてしまうことも。しかし優しい性格をしているので、人には慕われます。

うお座

感受性が強く、ロマンチスト。あまり感情をあらわにしませんが、心の内では喜怒哀楽の落差が激しいタイプです。受け身な性格をしており、そのせいで周りに流されてしまうことがあります。