占いの種類と占術

霊視れいし

霊視という霊能力

霊視のイメージ

霊視とは文字通り、『霊的なものを視ること』、『霊的に事柄を視ること』ができる霊能力の1つです。霊視でどこまで視ることができるのかと言うと、霊能者の能力によって大きく違いがあります。高い能力を持つ霊能者や霊感占い師であれば、現在の状態だけでなく前世や過去、未来、来世まで全てを視る能力を備えています。

例えば、次のような事柄を霊視によって視ることができます。

  • 他人や相談者の容姿や性格、感情
  • 過去の言動での問題や周囲の環境
  • 今後の展開内容やトラブル解決の糸口
  • 現在のまま進んだ未来の状況

これらは、霊視で視える内容の一部に過ぎません。相談者が知りたいと感じていることのみならず、考えてもいなかったことなど、霊能者にしか分からない内容を視て伝えることができるのが霊視なのです。つまり霊視には時間が一切関係なく、霊能者の意志と特殊な能力によって、知りたい事柄の詳細を映像で視ることが出来るのです。

霊視を行う際、霊能者は肉眼を使うことはありません。ですから霊視は、電話占いなどの遠隔霊能鑑定によく用いられる一般的な霊能力なのです。霊能者は、眼を閉じて瞑想し、霊視を行います。肉眼では視ることのできない、視界に入っていない物質や状況が頭の中や体中に映像として視える、と表現するとわかりやすいでしょう。霊視に肉眼での視力は一切関係なく、肉眼の視力が良いから霊視でもよく視える、肉眼の視力が悪いから、霊視能力が低いということではありません。逆に、視覚などに障害のある者の方が、霊能力に優れていると言われているほどです。

霊視による見え方は、霊能者によって異なっています。霊能者の霊視の見え方は、以下のようなものが例として挙げられます。

  • 頭の中にスクリーンがあり、そのスクリーン上に全ての状況が瞬時に映像として流れる
  • 霊能者が自分の意志で視たいもの、視たいところの元へ移動し、客観的に視る
  • 始めはぼんやりとした映像だが、徐々に視野が広くなり、鮮明に視えてくる
  • 頭の中の映像を読み取り、その映像で気になるところを探索する

このように、霊能者によって、霊視による見え方は様々です。しかし、見え方が変わろうとも、的中率には違いはありません。人によって個性があるように、霊能者の霊視の見え方にも個性があると言えます。

霊視と霊感は、似たところがありますが、実はそれぞれ異なる霊能力になります。霊感は、直感的に感じることのできる能力で、一種の「ひらめき」のようなものです。一方、霊視は、ひらめきだけではなく、映し出される映像となって視えるという特徴があります。

霊視では前世から来世まですべての事柄が視えると解説しましたが、霊視は人間の人生を視るだけの能力ではありません。それはつまり、霊的な現象を視たり霊体を視たりすることも出来るということです。例えば死者の霊、生きている人の霊、人間を守る霊などを視るときに用いるのも霊視です。

霊体を視ることは、鑑定の中でも多々あります。例えば、次のようなケースが電話占いでよく生じているようです。

  • 霊障で悩まされている人に憑依する霊を視る
  • 恋人を奪おうとする他人の生き霊を視る
  • 不幸を招いたり悪事を働いたりする、悪質な低級霊を視る
  • その人を守っている守護霊の正体を視る

こういった霊を霊視によって視て、問題を解決したり希望通りの人生にしたりすることのできるのもまた霊視なのです。

霊視ができる能力を持つ、全ての霊能者が全ての霊を視ることができるという訳ではありません。霊能者の持つレベルによって、視える霊にも違いが生じます。例えば、レベルの低い霊能者や霊感占い師だと、低級霊と言われる地縛霊や浮遊霊、憑依霊などのレベルと同じ低級霊しか視ることができません。また、コントロールする能力に欠けるため、場合によっては低級霊に憑依され、身体に大きな影響を及ぼしてしまうこともあります。高い能力を持つ霊能者の場合、人間よりも霊格が上と言われる指導霊や先祖霊、精霊、神霊などを視ることができ、本物の霊能者であればこれらの霊と交信することも可能です。結論とすると、『霊能者のレベルと同じ階級の霊が視える』と言えば分かりやすいでしょう。

霊能力の中には、『透視』と言って、その場にないものを視ることができるという一見、霊視のような能力もありますが、実は霊視と透視とで異なる点もあります。簡単に説明をすると、透視は物体的な要因を情報として視るものです。例えば、相談者が昨日どこで何をしていたかを確認できるということです。一方で霊視は、透視でわかるような物体的な要因だけでなく、頭で思ったこと心で感じていることなども全て情報として仕入れることのできる能力を指しています。例として挙げるなら、貴女が昨日どこで何をしてどんなことを感じたのか、どんなことを望んでいるのかなど、全ての情報を映像として視られるということです。

霊視鑑定によって視えた未来、特に望まない未来が視えたとき、不幸が待っているときなどには変えることができます。霊視では、これから起こりうる問題、現在起こっているトラブルの解決策まで視ることができるのです。霊能者から伝えられた解決策を行ったり、問題を回避したりすると、未来が変わります。未来が変化した後にもう一度霊視鑑定を受けると、前回伝えられた未来とは、また違ったビジョンが映し出されるようになります。つまり、未来が少しでも変わることで、その先の未来もどんどん変化していくということです。