占いの種類と占術

自動書記じどうしょき

自動書記とは

自動書記のイメージ

自動書記とはイタコや霊能者が用いる霊能術の一種です。海外でも一般的な霊能力として認知されており、オートマティックと呼ばれることもあります。特定の霊を霊媒師が降霊し、その霊が発する様々なメッセージを書き記していく現象。多くの場合トランス状態の中で引き起こされますが、本人の意識はそのままで手だけが勝手に動くこともあります。ここが自動書記と混同されがちな「口寄せ」と大きく異なるところですが、霊を媒介させてメッセージを伝えるという意味では口寄せと同じ役割を果たす場合もあります。自動書記は、降霊した霊が霊媒師の手を借りてメッセージを書き記すので、ときに霊媒師の知らない言語や古代文字などを書き記す場合があります。とても早いスピードで書いていくので、書きなぐりに近い文字なのが特徴です。しかしそのスピードでもちゃんと意味が通っている文章なので、霊媒師本人ではなく霊が書いた文章であることの証明になります。

自動書記の種類

自動書記の種類は一つではなく複数存在するのです。霊とのコミュニケーションを図る方法の中でも「書く」ということが最も手軽で都合のいい方法。実は自動書記には様々な種類、方法があり、大別して三つのタイプに分けられます。

1. 霊媒師が自分の手で行なう自動書記

この方法がもっともメジャーな自動書記で、ほとんどの霊媒師がこの方法を選びます。その際、特別なやり方はなく、ただ心を落ち着かせて受け身になっていればいいのです。通常意識の状態ないしはトランス状態で霊魂の流入を受け取ってそれを書き写していきます。

2. 器械書記

交霊とも呼ばれる方法で、いくぶん娯楽的な要素を持っています。この方法は主に霊媒師がいない場合、霊のメッセージを受け取る能力者がいない時に行ないます。ウィジャボードと呼ばれるYES/NOといった簡単な文字が記された盤を使用します。いわば日本のコックリさんと同様の仕掛けであり、これも自動書記の一種です。※霊媒師が行なう器械書記も存在します。

3. 半受動書記

1. と 2. を同時に行なう場合があり、これを半受動書記といいます。霊憑依された人が書いて話すので、とても理想的な自動書記と言えます。しかしとても高度な自動書記なので、霊媒師以外の人が行なうと思いもよらないことが起こる場合があります。現に半受動書記は 2. の最中に起こる場合がほとんどで、普通の人が降霊をすると霊に憑依されたままの状態になってしまいます。予期せぬ霊を呼び寄せてしまうこともあるので注意が必要です。

自動書記の利点

イタコの口寄せのように直接霊とコミュニケーションをとることはできませんが、筆談のような形でコミュニケーションを取ることは可能です。ですので、簡易的ではありますが口寄せと同じ役割も果たすこともあります。

自動書記は口下手な人や、何を聞いていいのか分からない人、聞きたいことが複数ある人などにおすすめしたい霊能力です。自動書記をひと言で表すなら、自分に対してのメッセージを受け取りたい方や、未来を知りたいと思う方のための霊能力。そんなあなたの希望を叶えてくれるのが自動書記といっていいでしょう。