占いの種類と占術

家相占いかそううらない

家相占いとは

家相占いのイメージ

家相占いとは、家の方角や部屋の間取り、門や窓などの場所・色・形などを鑑定することにより、家屋全体に良い気を巡らせ、ひいてはそこで生活する家族全体に幸運をもたらすための占いです。この地球上には各地に様々な「家相占い」が存在しますが、現代の日本において一般的に「家相占い」と言われるものは、主に「風水学」か「九星学」を使用したものです。どちらも中国の易占術を元にしており、陰陽・五行思想の影響を強く受けたものとなっています。

家相占いの歴史

家相占いのルーツは中国にあります。日本にも古くから流入していたそうですが、文献によれば、主に江戸時代に流行、1800年代初頭に最盛期を迎えた、と言われています。当時に出版された著書の中には、江戸幕府により「風紀を乱す」と見なされ、墨消し処分、或いは禁書として扱われたものも複数ありました。しかし家相占いは民間で流行し続け、明治・大正以降も政府により禁じられてきた記録があります。ですから逆説的に、家相占いそのものは非常に古くから民間で親しまれてきたものである、ということができるでしょう。

家相占いの基本

現在、日本の家相占いには主に3つの流派があるとされます。九星学を基本とする「神谷古歴派」、風水学を基本とする「松平東鳩派」、そして風水学と九星学を併用する「松平琴鶴派」です。各流派によって家相に対する考え方や鑑定の方法は異なりますが、例えば、家の「中心点」を重要視すること、方位図や方位盤を使用すること、陰陽の概念を基本とすること、五行(木・火・土・金・水)の概念を重要視すること、「北」や「鬼門」を「凶」として扱うこと、などはある程度一致しているようです。

明日からできる家相の整え方

家相占いは、突き詰めていくと様々な決まりごとが存在します。ですが基本的な要素は「清潔にする」「明るくする」「風通しを良くする」といった、誰にでも出来る部分であると言えます。元々、家相占いとは江戸時代の庶民達の間で流行した占術ですから、その基本的な要素は、庶民の生活に根差した「あたりまえ」の部分にあると言えるでしょう。いくら風水や気学をもとにして立派な屋敷を建て、部屋の間取りを整えたところで、そういった部分をおろそかにしている家には、決して運気のよい流れは訪れません。ですから、家相を整えるための第一歩は、まず「清潔にする」「明るくする」「風通しを良くする」となります。こちらを心掛けることで、家屋全体に良い気を巡らせ、ひいては家族全体に運気のよい流れをもたらすことができる、と言えるでしょう。