電話占い体験談

結婚できない41歳、今年が最期のチャンス?

結婚

会社の帰り道、ふと誰かに呼ばれた気がして立ち止まると、何やら路上で手相を見ている易者が、私を呼び止めたようでした。いつもならそんなことに気を取られることはなく、素通りしていたのですが、その日は違ったのです。なぜなら、会社で上司に嫌味を言われ、親からは結婚への圧力をかけられ、ダブルパンチを食らった日だったからです。私は、おもむろに易者さんに手招きをされるがままに椅子に腰かけました。そして手相を見てもらうと、私が「いつ結婚できますか」と尋ねようとした矢先に、易者さんが間髪入れずに、「これはまずいね、そろそろ終わりかけているね」と言うのです。何のことやらと思っていると、なんと今年は私が結婚できる最後のチャンスだそうなのです。

今年は残すところ後、4ヶ月……。ここで結婚を決めなければ最後という状況の中、私は確実に運命を見てもらえるところを探しに行きました。評判のいいところを当たって、事前ヒアリングをして、慎重に探しました。そして最終的にたどり着いたのが、東洋系、西洋系両方の占いをしている、ある占い鑑定所でした。鑑定所自体は都内にあったので、会社の場所が丸の内ということもあって、会社帰りにもとても通いやすいところも気に入りました。そしてその鑑定所に在籍している数ある占い師のうち、私は30代くらいの女性の占い師に見てもらうことになりました。とても美人の先生です。

結婚運ですが、確かに今は最後のチャンスというところは、はっきり出ているようでした。逆に言えば、今は、最高に婚期が高まっている時期だそうなのです。しかし、このチャンスを逃したら、もう後はないことは、東洋、西洋どの占術で占っても同様の結果が出たのでした。結婚運が高まっていても、相手がいなければ意味がありません。そこで、今度は結婚相手がいつ現れるのかを見てもらいました。すると、なんと3年後だというのです。今年が結婚できる最後のチャンスで、出逢いは3年後……。「そんなの矛盾してる!」と思ったのですが、それが事実だそうでした。こんなとき、魔法でも使えたら……。と思ったその時、朗報が舞い込んできたのです。それは、縁を操作し、出逢いを早めることのできる知り合いの霊能者がいるから、その方にお願いすれば良いとのことでした。それはまさしく「魔法」ともいうべき方法でした。もしそれが本当に可能なのであれば、ぜひお願いしたいと思いました。

その霊能者が在籍する電話占いの電話番号を渡され、その日の夜に霊能者へ電話をかけてみました。霊能者の先生は霧夜先生といって、とても優しい声色で、私はすぐに安心できる印象を持ちました。この方なら、お任せしても良いと思える方でした。ただ、時折口調に厳しさが出ていましたが、下手に愛想の良い霊能者より、だいぶ好感が持てました。

先生は私の声を聞いただけで何かを悟ったようで、「今からすぐに貴女の相手を割り出しますから、ご安心ください」と慈愛に満ちた声でおっしゃってくださったのです。思わず、涙が出そうになったのはなぜなのでしょうか。そして先生が私の結婚相手との縁を引き寄せて下さった後、その方の特徴を聞き出すことができました。その男性は、5歳年下のスポーツマンで実直、それゆえ、少し融通のきかない面があるとのことでしたが、そこも私の常識的な考え方で上手にサポートすればバランスが取れるとのこと。確かに真面目な人は好きですが、ちょっと真面目過ぎて周囲から笑われてしまうような人が好きなところがあったので、まさに私の好みぴったりのように感じました。もし結婚して子どもが産まれたら、良いお父さんになってくれるのでは、と、どんどんわくわくするようなイメージだけが湧いてきたのです。これはまさに、運命の相手に違いないと、その時点で実感していました。

霧夜先生は、私たちの出逢いを半年は早めてくださったようです。その出逢いもまさしく運命的でした。ある日、私は姪っ子と一緒に大型ショッピングセンターで買い物をしていたのですが、ちょっと目を離した隙に、姪っ子を見失ってしまったのです。迷子センターに届けても、一向に見つかりませんでした。もし姪っ子に何かあったら、ただじゃすまないと顔面蒼白になっていると、大きな体躯の男性が、迷子センターに姪っ子の小さい手を大事に取って現れたのです。「夢ちゃん!」思わず駆け寄って姪っ子を抱きしめた私に、その男性は驚いたようでした。これが運命の出逢いだとは、二人ともその時点では、まったく気づいていませんでした。しかし、後日、私たちはこれがきっかけで結ばれることになったのです。