高校時代から憧れていたK先生。当時30代半ばで独身だった先生は、私たちの20才のクラス会でも、まだ独身でした。卒業前に手紙を渡し、「3年間ずっと好きでした」と書いたけれど、返事はなし。それきり告白する勇気も持てず、月日が立ってしまったのです。
クラス会の話が出た時、私は幹事役を買って出ました。久々に会う先生は変わらず、若々しく、爽やかで、私の胸は高校時代のようにときめきました。でも、先生は「おお、佳奈。元気か?大学で彼氏できたか?」と明るい声で尋ね、私の手紙のことなどなかったかのよう。クラス会自体はとても盛り上がって楽しかったのですが、私はすっかり落ち込んでいました。
そんな時、ふと手に取った雑誌に安蒜先生が紹介されていたのです。衝動的に電話をかけると、安蒜先生にいきなり「クラス会は楽しさ半分、がっかり半分というところでしたね」と言われ、腰を抜かしそうになりました。そして、私が高校時代から先生を想っていること、そのために同年代の男性とつきあえなかったことをスラスラと言い当て、「先生は貴女を恋愛対象に考えていますね。大人っぽくきれいになった貴女を見てドキドキしています。でも、年齢差は12才。貴女にはもっとふさわしい相手がいると思い、身を引こうと考えています」「そ、そんな…」思わず絶句すると、安蒜先生は「先生の波動を修正して、自分に素直になるようにしましょう。さらに、縁結びを行って、2人の愛を不動のものとします」と言うのです。
内心、半信半疑でしたが、これまでの経緯をズバリ当ててきた安蒜先生なら、不可能を可能にすると信じて待ちました。すると翌週になって、先生からお誘いがあったのです!「以前、手紙をもらった時は自分の立場を考えて、佳奈とつきあうなんて考えられなかった。でも、今はちがう。対等な男と女だ。佳奈がオレでもいいと思うなら、つきあってほしい」もちろん、大きく頷いた私。高校時代からの想いが叶って、とても幸せです。