大恋愛で結婚したのにわずか3年で仮面夫婦。お互い仕事が忙しく、何週間も顔を合わせないこともざらで、合わせても事務的な会話しか交わしません。いつまでもこんな状態が続くのは嫌で、安倍晴子先生に鑑定を依頼しました。
電話がつながるなり、安倍晴子先生は私たちのなれそめやプロポーズの言葉や結婚式の場所、現在のすれ違い生活をスラスラと言い当てました。驚いている私に先生は「貴女たちはちょっとすれ違ってしまっているだけです。もともと深い縁で結ばれたお2人ですから、ほんの少し歩み寄ればまた恋人同士のような関係に戻れます。ご主人の気持ちを聞いてみましょう」と、深く息を吸い込みました。そして何やらブツブツとお経のようなものを唱え、夫に似た声で話し始めたのです。「彩子、オレはこんな生活を夢見て結婚したんじゃない。プロポーズした時、2人でいつまでも仲よく、恋人同士のようにいようって言っただろ。ずっとそのつもりだったんだ。でも、彩子は結婚してからも仕事や飲み会で遅く帰って来て、独身時代の生活を変えようとしない。オレはそんな君に心を閉ざしていったんだ」
夫の言うことはその通りでした。子供のいる先輩から「子供ができたら、仕事もバリバリできないし、遊びにもいけないわよ」と聞かされ、今のうちに…という気持ちがあったのも事実です。私は深く反省し、彼の心の声に謝りました。すると、安倍晴子先生の声に戻り、「貴女の謝罪と素直な気持ちは彼のもとへ届きました。これからは元のような夫婦に戻れますよ」と言われたのです。
その効き目は早く、その週末、夫の方から「ドライブに行かないか」と誘ってきたのです。ドライブ中は恋人時代に聴いたCDをかけ、いつしかどちらともなく手をつないでいました。その日以来、私は家庭中心に生活を変え、夫と円満にいっています。