大きな会社への転職に成功して喜んでいたのですが、働き始めてすぐに、上司のＡさんによる私へのイジメが始まりました。私が提出した企画書を鼻で笑い、大きな声で自分のデスクへ呼び出しては説明させ、「説明が終わったんなら邪魔だから席に戻りなさいよ」と言うので席に戻って座った途端、「こっちに来て説明しなさい！」と怒鳴ってまた立たせる。そして、すべての説明が終わると企画書を目の前で破かれ、ゴミ箱に捨てられるのです。また、私だけ社外のお客様に紹介しない、私にだけ業務に必要なメールを送ってくれない、理不尽に怒鳴り散らされることなども、日常茶飯事でした。

私はそんな毎日のストレスで眠れなくなり、ある朝、とうとう身体が起こせなくなったのです。必死に会社に体調不良の連絡をし、そのままネットで同じような悩みの人を探していたときに、電話占いを見つけました。
気分転換になれば……その程度の期待感で電話した私に先生は突然、「よく我慢しましたね」と言ってくれたのです。先生のパワーなのでしょうか、心が溶けていくような感覚になり、涙が溢れたのを覚えています。そしてさらに、まだ何も話していないのに、「あなたの上司は、あなたのことがこわいのよ」と言われ、本当に驚きました。

先生の霊視によれば、Ａさんは私が配属される際に、近い将来この部署を任せるつもりの人材だから、と人事部に言われたとの事。Aさんは自分の役職が奪われるのがこわくなり、私を仕事ができない人間だと印象づけたい、あわよくば退社に追い込みたいと思っているというのです。
「私はどうしたらいいのでしょうか？」と聞くと、先生は少し黙りこう言いました。「２週間よ、２週間で事態は大きく動くわ」と。そして、必ず２週間会社を休むように言われたのです。私はとても驚きましたが、実際に体調が悪かったこともあり、勇気を振り絞って、祈るような思いで２週間会社を休む決断をしたのでした。

すると、翌日に久々の出勤を控えた夜、同僚から電話がかかってきたのです。その内容は、私が会社を長期間休んだことを問題視した職場のだれかが、Ａさんのパワハラを匿名でヘルプラインへ告発したというものでした。そのだれかは、私が一方的に責められている様子を録音までしていたというのです。

Ａさんは人事部預かりとなったため、私が出社すると、すでにその姿はありませんでした。あのとき、先生の言う事を聞かずに出社していたら、こんな急展開は起こらなかったでしょう。恐らく、私はいじめられ続けてＡさんの望みどおり退社していたと思います。本当に救われました。今、私が会社で活躍できているのは、間違いなく先生のおかげです。