単身赴任中の夫の家に遊びにいったとき、娘が手紙を見つけました。内容は「毎日忙しそうだね。落ち着いたら、またご飯に行こうね。良かったらこれ食べて!」というもので、かわいい付箋に書かれていました。私は非常に嫉妬深く、女性と二人で食事に行くのはNGだと伝えていたため、血の気が引きました。
娘と自宅に帰ったあとも、「不倫かもしれない……」という疑いで頭がいっぱいで、何も手につかなくなるほど。追い詰められている私を心配した友人が、本当によく当たるからと○○を紹介してくれたのです。
夫が改心してくれる方法を聞こうと意気込んでお電話すると、「落ち着いてください、娘さんがかわいそうですよ」と先生。驚いたものの、思い当たることが多く言葉を失いました。「娘さんは毎日、ママとパパがお別れしませんように。ママが元気になりますようにってお祈りしています」とも……。夫の不倫を疑って毎日暗い顔で過ごし、娘に不安を与えていた……。自分の愚かさに気が付き、涙が出ました。
さらに、「お相手の女性に連絡なんてしたら、ご主人の心は離れますよ」と言われて胸がドキッとしました。付箋に書いてあった名前を手掛かりに彼女を調べ上げたことは、誰にも話していませんでしたから。
先生はその後も、夫婦しか知らないことを交えながら、夫が裏切っていないことを証明してくれました。娘の存在、相談の内容、夫との思い出。まるで親友かのように全てお見通しである先生を、信じない方が難しいと思います。
きちんと夫婦で話すことを約束した私は、その週末に娘を実家に預け、夫の元へ行くことに。勇気を振り絞って問い詰めると、仕事の後に食事に行ったくらいで大騒ぎするな!と切れられました。夫の怒りは相当なもので、そこに嘘はありませんでした。1人慣れない土地で働く寂しさを思いやらず、ひたすら疑っていたことを反省……。とはいうものの、離れて暮らす寂しさや不安は私も同じです。女性と2人で食事をするのは、ランチまでだと再度約束させました。
それからは先生に言われたとおり、自分の選んだ相手を信じること、娘の幸せを1番に考えることを大切にしています。結局は空騒ぎであったものの、先生にご相談しなければ私が大ごとにしていたことでしょう。本当にありがとうございました。