占い師コラム

引っ越し先で開運!風水で新居を決める方法第124回 翔子先生

風水とは何か

風水

風水といえば、家のカーテンの色や家具の配置などを変えるなどして、金運アップや仕事運アップといった開運を目指すものです。よくテレビや雑誌などで、その風水で開運する方法が取り上げられていますよね。自分も興味があるけれど、いったい何からはじめていいか分からない、という人は多いのではないでしょうか。そこで今新居を探している人、引っ越しの予定がある人へ、風水で新居を決める方法をご紹介します。

風水で開運するためには、風水とは何かを正しく知っておく必要があります。風水の起源は、中国。日本に伝来したのは、602年頃といわれています。風水書を持ち込んだのは、観勒(かんろく)という人。平安京の位置も、風水によって最も優れた場所に決まったといわれています。

また、風水は「気」の学問といわれています。「気」とは、空気、気分、気持ちなどのこと。特別意識はしていませんが、日本語の中にもたくさん取り込まれています。「気持ちがいい」「気持ちが悪い」という感覚は、言葉では説明できないものの、我々は皆知っていることです。風水を利用すれば、「気」の中でも、よりよい「気」がある場所に住まうことができます。

風水で取り上げられる自然現象4つの意味

一般的に、家の風水を考える場合、自然の摂理に基づき、土、太陽、風、水の4つを意識します。

土は、大地からのエネルギーのこと。私たちが住む家は、地面の上に立っています。どんな家も、大地のエネルギーの影響を必ず受けており、風水ではこの大地のエネルギーを重要視します。風水では「相」で吉凶を表しますが、凶相の土地にいくら吉相の家を建てても、決して開運はできないといわれています。

太陽は、日当たりを表します。よく「日当たり良好」などと、賃貸物件の情報に記載されていることがあります。こうした家は風水ではメリットといえます。太陽は朝、東から上って南で最も高くなり、西に沈みます。こうした太陽の動きを合わせた家を選ぶ、もしくは家づくりを行うことが、太陽を意識した風水の開運法になります。

風には、人に有害な「陰風」と、人に良い影響を与える「陽風」とがあります。家にも、北風や台風などの「陰風」を防ぐこと、そして爽やかな南風である「陽風」を取り入れることが大切です。また、風は「情報」を表すこともあります。良い情報は、開運、金運アップにもつながります。こうしたいい風・情報が流れるような家は、風水では理想的です。

水は、地表を流れる純粋な清水がいいとされ、滞っているよどんだ水が悪いとされています。水は常に流れ、循環するからこそ清水を保っていられます。家においては、池や水槽などの水を、滞りなく循環させることが理想です。また、風水の中では、水は金運や繁栄をもたらすポイントになるといわれています。

風水の家の決め方

では実際、引っ越しやマイホームを建てるなどの際、風水を用いると、どのようにいい土地を選ぶことができるのでしょうか。さまざまな方法がありますが、次の項目で決めていくのが一般的です。

引っ越し・不動産購入の時期と方位を知る

まず重視されるのが、引っ越しの時期と方位です。これは風水の「年盤・月盤・日盤」というものを用いて出します。毎年、風水では引っ越ししてもいい、吉となる方位「吉方位」が変わります。また、九星という個人が生まれ持った運気を用いることもあります。この九星の運気で凶方位となる方位への引っ越しは避けるべきとされています。例えば、2017年の吉方位は、九星で「一白水星」の人は「南西、北東、西」が吉方位になります。一方、凶方位となるのは「北、東、南」です。引っ越しだけでなく、旅行先などもこれに基づいて考えます。また、日によっても吉凶が変化するため、引っ越しする日や、不動産を購入する日などもうまく吉の日を選んで行われます。自分の九星を調べ、吉方位の物件を探すといいでしょう。

実際の引っ越し先の土地の雰囲気を掴みながら物件探しをする

タイミングと方位が決まったら、引っ越し先の家選びを行います。いわゆる物件探しです。普通は、物件情報誌などで間取りや駅からの距離を見て決めますが、風水では、その土地の「気」、つまりエネルギーの流れや雰囲気が重要にあります。必ず、まずはその土地に出向いて雰囲気を感じ取りましょう。時期や方位が吉である場所は、おそらく滞在していてある程度心地よく感じるはずです。家からの最寄り駅が複数ある場合には、どの駅が最も自分にとって快適、心地良いと感じるか、実際に赴いてみて確認してみましょう。そして物件情報を見ながら、希望の物件を回り、辺りを散策してみるのもポイントです。その土地の不動産屋に直接相談するのも、いい物件を見つけるのに大切なことです。

物件の外観・構造などを吟味する

いい候補の物件が見つかったら、いくつかチェックが必要です。基本的に、パッと見た感じ、つまりインスピレーションで「ここなら住んでみたい!」と思うところがおすすめです。特に、入り口が明るいところがいいといわれています。共用部がうす汚れているのは、管理が行き届いていないため、やめたほうがいいでしょう。部屋の構造は、長方形か正方形がいいといわれています。特に東西に延びる長方形が最もいいとされています。ビル自体が三角、もしくは三角形の間取りになるところは、よくないといわれていますので、よく注意しましょう。また、入居前の部屋で凶悪な事件が起こったというところや、倒産した会社が入っていたりしたような場所、もしくはその近くには住まないようにすることも大切です。

玄関・水回りが「鬼門(きもん)」になるところは避ける

さまざまな条件がありますが、風水において「鬼が出入りする」といわれる、恐れられている方位に、「鬼門」というものがあります。鬼門とは、家の中心から見て「北東」を指します。また、「裏鬼門」というものもあり、これは鬼門の反対側「南西」を指します。鬼門にはさまざまな説があり、単純に「不吉な方位」とも言い切れません。神聖な方位ともいわれているからです。いずれにしても、古くから鬼門には玄関やキッチン、トイレ、お風呂などの水回りを作ってはいけないとされてきました。家を決めるときに、方位についてなかなかすべてを吉とすることはむずかしいものですが、最低限この鬼門の方位だけは守るべきといわれています。

部屋の中の風水をはじめてみよう

風水は、大地に流れるエネルギーを環境づくりに活かすものだと述べました。では、具体的にはどのように活かせばいいのでしょうか。まず、目的を設定しましょう。あなたが金運アップを望むなら、金運にいい風水を行います。恋愛運をアップしたいなら、恋愛運アップの風水を行います。

目的別に、次のような運勢アップの方法があります。自分の望む運気アップの具体的な方法を確認してみてください。

金運アップの例

金運の「気」は、丸い形状をしているといわれています。そのため、家の中に金の気がめぐりやすくなるように、内装が選べるなら、丸みの帯びたデザインの家にしましょう。階段の手すりのちょっとしたデザインなどのほか、自分で選ぶスツールや本棚、ソファなどの家具は、丸い形状のものがいいですね。また、金運アップに欠かせないのが、水周りをいつも清潔にしておくこと。なぜなら、風水では、水が金の気に変わって増えるといわれているからです。風呂やトイレ、キッチンなどはつねに清潔に整えておきましょう。お金そのものや、宝石などの財産は「南」に置くといけないといわれています。南は火に例えられるため、南に置くと、お金を燃やしたり、宝石などを溶かしたりする意味合いになってしまいます。長期的に保管する場合は「北」が向いており、よく使うものは「西」におくと金運アップに役立つといわれています。また、家の表札は、ぜひお金をかけて高級感のある材質、重厚なものを選びましょう。これも金運アップするかどうかに大きくかかわっています。

恋愛運アップの例

恋愛運アップの基本は、玄関を明るく清潔にすること。玄関は人が入ってくる場所です。良縁を得るためには、まずは玄関から整えましょう。そして、恋愛運アップには、窓がピカピカできれいなことや、寝室や水周りがきちんとしていることが重要です。特に玄関や窓は、『良い出逢い』の「気」が入り込んでくる場所です。いつもピカピカにしておきましょう。もちろん、自分の部屋も見直して、いつも清潔に保つようにしてください。

仕事運アップの例

仕事運アップを望む人に知っていてほしいのが、「文昌位(もんしょうい)」という方位です。ここは、仕事や勉強の効率や能力がアップする方位で、その方位にデスクなどを置いて仕事や勉強をすることで、仕事運がアップするといわれています。実際、仕事や勉強がはかどるはずです。また、玄関のスリッパを丁寧にそろえて収納しておくと、仕事運が上がります。玄関の靴をそろえておくといい気が流れ込んでくるというのはよく知られていることですが、スリッパが散乱していることで、せっかくの良い気が流れ込むことの妨げになってしまいます。よく注意しましょう。


もし近いうちに、引っ越し予定がある場合には、引っ越し先の家の場所を決める際には、ぜひ運気のいいところに決めましょう。また、運気の上がる対策を行うのもいいでしょう。その際には、風水を積極的に取り入れてみましょう。きっとあなたの運気がいい方向に変わるはずです。