占い師コラム

「自信がない」のスピリチュアルな観点から見た意味第132回 峰洋先生

「自信がない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。よく「自信をもって!」と励まされることがありますが、なかなか持てないからこそ悩みとなっているはずです。そんな自信のなさは、単に心の問題だけでなく、もっとスピリチュアルな意味合いがあるようです。では、スピリチュアルな観点からすれば、そこにはどんな原因が隠されているのでしょうか。今回は「自信がない」ことについて掘り下げてみます。

「自信がない」原因は?

自信

まず、自信がない原因に迫ってみましょう。一般的に、次のような原因が考えられます。

経験が少ない

自信は経験によって培われます。例えば、歩くことに自信が無い人はあまりいませんよね。赤ちゃんの時代にハイハイから立ち歩きを始めてからは、人は歩くことを毎日重ねて、意識しなくても歩くことができるようになります。今では自信を持って、何ひとつ疑わずに歩いていることでしょう。あなたが今、自信がないと恐れていることは、経験が不足していることではないでしょうか。歩き続けるように経験を重ねれば、自信がついてきます。

幼い頃に愛情が足りなかった

愛情をたっぷり受けずに育った人は、自信を持ちにくいといわれています。愛情を与えられなかった子どもは大切にされずに生きてきたため、失望と憎悪の連続です。その積み重ねによって自分への罪悪感や憎しみなどが蓄積してしまい、自信喪失につながります。自分に自信を持たないどころか、自分を傷つけることすらあります。こうした状況を克服するためには、「インナーチャイルド」の気持ちを癒やしてあげることだといわれています。よく催眠療法などで行われることです。理屈を用いた説得ではむずかしいものですが、そのときの自分に戻って、今一度癒やしてあげる、その頃の想いを叶えてあげることが必要なのです。

悪い結果をイメージしてしまう癖がある

自信がない人は、簡単なことでも失敗してしまいます。なぜなら簡単にできるようなことでも、失敗のイメージを持っているため、結果的に悪い結果になってしまうのです。自信がないと、相手に与えることができません。はじめから、相手のことを考えることすらできないからです。そして、結局は相手の顔色ばかりを伺うようになってしまい、相手にとってプラスのことをできなくなってしまうのです。自信がない人は、悪い結果を自ら率先してイメージしてしまうだけでなく、ますますエゴのかたまりになり、相手の気持ちを考えず、悪い結果ばかりを引き寄せてしまっているのです。成功体験が希薄だと、どんどんまた自信をなくしていってしまいます。このように、自信がないことは、悪循環しかありません。自信がないのは、もしかしたら、悪い癖を持っているからかもしれません。

カルマがある

過去生に何らかのカルマがあり、いまいち自分に自信が持てないということもあります。カルマが蓄積されていると、悲観主義になったり、絶望的な気分に陥りやすくなったりしやすいといわれています。もしカルマの影響が強いと、健全な社会生活が送れなくなります。自分に自信がないと、親や他人に流される人生になり、依存傾向が出てきてしまいます。人はこの世で、カルマを精算しなければならないという考え方があります。「因果律」ともいわれていますが、あなたの過去生や今の人生で起こしたネガティブなことは、必ずその結果が返ってきます。自信がないのは、やり残したことがあるからという可能性もあります。

霊媒体質である

霊的な感受性が強く、低級霊から狙われやすい霊媒体質の場合、自分で感情をコントロールしにくいことから、何に対してもマイナス思考になり、消極的な人生になってしまうことがあります。自信がないのは、もしかしたらあなたが霊媒体質だからかもしれません。霊感が強い霊能者も霊媒体質ではありますが、彼らは多くの場合、自己防衛力やコントロール力を身に付けています。そのような人たちは、低級霊がやってきてもはねのけることができるため、自信がない状態から抜け出せないというようなネガティブな状況になることはないでしょう。また、健全な精神を持っていると、悪い霊たちは近寄ってこられません。しかし、こうした高度な能力を持っていなければ、悪い霊たちがやってきたときに、素人ではとても対処できません。また、霊媒体質になりやすいのは、ネガティブな感情を持っている場合です。嫉妬や憎悪、悲観などの感情を常日頃から持っていると、悪霊に付け狙われやすいといわれています。

自信がないことへの対処法

スピリチュアルな観点から、自信がないことへの対処法をみていきましょう。

インナーチルドレンを癒す

自信がないことの原因の一つとして、幼い頃に愛されなかったということを一つ挙げました。これに対する対処法として、インナーチルドレンを癒すことが有効と考えられます。退行催眠療法などを用いて幼い頃の自分に戻り、親から拒絶されたり、比較されたりして劣等感を感じさせられるシーンに一時的に観念の世界で戻るのです。そして、「あなたはこのとき、親に笑ってほしかったんだね」などと声をかけ、当時自分は何が欲しかったのかを理解して、自分を癒します。

いい結果をイメージする

イメージは非常に強い影響を与えるものです。まざまざといい結果をイメージして、あなた自身のことを成功に導くようにしましょう。ポジティブ精神を貫き、いつでも前向きに進んでいくのです。そうすれば、成功があなたの手中に入り、ますますやる気がわいてきて、いつの間にか自信に満ち溢れているはずです。

社会貢献をする

幼い頃から劣等感を感じさせられてきた人は、自信がないのは当たり前です。しかし、そのような人は、社会貢献をすることで、自信を取り戻すことができるといわれています。なぜなら社会貢献をすると、自分の社会における価値を全面的に肯定することができるため、他者と比較して劣っていてもさほど問題にならなくなります。そこでその劣っている部分が調和されるのです。もし勉強の分野で劣等感を感じていても、オリンピックで日本代表として金メダルを取ったとしたら、その人は、日本という国への社会貢献になりますし、それで自信を持たない人はいません。日々のちょっとした些細な行動でもかまいません。自分の得意なことは、誰にでもあるものです。そうした得意なことを何か一つでも伸ばして、人に役に立ち、社会貢献をしましょう。そうすれば、劣等感が根本的になくなり、あなたは自分で自分を認められるようになるでしょう。いつの間にか自信に満ち溢れた健全な人間になっているはずです。

カルマを精算し、霊的成長を志す

自信がない理由の一つが、カルマがあることが原因と述べました。では、これに対する対処法はどのようなものでしょうか。それは、やはりカルマを解消することです。カルマの解消は、ただ過去を精算するだけではありません。過去を精算すれば、あなたに霊的な成長がもたらされます。カルマを精算すれば、必ずあなたの悪いところが発覚します。人間の悪いところとは、利己的な自我、つまりエゴです。そのエゴをいかに破壊して、純粋な利他愛に専念し、さらに日々の生活の中で、物欲や快楽にとらわれず、自分をコントロールできてこそ、霊的成長といえます。こうした利己主義から一つ一つの行為があなたの人生をすばらしいものにするのです。

除霊を受ける

もし霊媒体質が疑われる場合、極端に自信がないのであれば、低級霊や悪霊に憑かれていたり、霊的な悪影響を受けたりしている可能性があります。その場合には、除霊や浄霊を専門家に行ってもらうのも一つの方法です。霊の中には、死んだばかりで自分が死んだことを理解できず、成仏していないで憑依していることすら気づかない霊もいるといわれています。そうした霊は人に憑依をして身動きが取れなくなっていることもあるのです。あなたが行動を起こして、そうした悪影響から身を守るということも考えたいものです。

霊媒体質を改善する

霊媒体質は、何も霊にとり憑かれることだけが問題ではありません。日頃から環境や人からの影響を受けやすく、体調もすぐに悪化して生活しにくいところもあるものです。自信がないということだけでなく、あらゆる意味で精神を強化するためにも、霊媒体質そのものを改善する、もしくは、自己防衛力を身に付けるといったことも一つの方法です。ただ、霊媒体質や憑依体質は、どんな術を持っても改善するものではないといわれています。ある霊媒体質を完璧に改善した人によれば、とり憑いたものを排除するということではなく、とり憑かれないように意志を強く持つということでもなく、何より、他者を理解することだといいます。というのも、他人に迷惑をかけて、他人を顧みず嫌な思いをさせると、霊媒体質を悪化させたというのです。霊媒体質を改善するためには、自分のエゴで生きるのではなく、他人のことを思いやり、他人が何を考えているのかを真摯に知ることが重要だといいます。そして、これまで憎しみを持っていた相手に感謝し、ありがたいと思うこと、ゆるすことで、霊媒体質が改善したのだといいます。自信がないということから発展して、もしあなたが多大な苦痛の中で生きているのであれば、他人のことを一番に理解することを考えましょう。


「自信がない」原因は人によってさまざまです。しかし、それがスピリチュアルな観点から見た場合、多かれ少なかれ、いずれかの原因に当てはまるのではないでしょうか。もし「自信がない」ことに思い当たる節があり、今回ご紹介した中でピンときた解決法があったのであれば、ぜひその方法を実践してみましょう。もちろん一つだけでなく、複数の方法を試してみて、良さそうなものを続けてみてはいかがでしょうか。