占い師コラム

凶の気が強まる厄年を安全安心に乗り切る方法第150回 茉莉紗先生

凶の気が強まる厄年を安全安心に乗り切る方法

 凶の気が強まる厄年を安全安心に乗り切る方法

厄年を迎えると、何か不吉な事が起きるのではないかと心配になり、初詣の際にいつもより深く参拝するなどして多くの人は対応しています。この厄年、できるだけ何事もなく過ごすためにはどうすればいいのでしょうか。その方法をご紹介します。

厄年って何?

厄年とは、人生に三度訪れる年のことです。男性は数え年で25歳、42歳、61歳、女性は数え年で19歳、33歳、37歳を厄年とするのが一般的です。また、男性の42歳と女性の33歳は本厄(ほんやく)と呼ばれており、最も運気が落ちる年といわれています。また、本厄の前の年を前厄、本厄の後の年を後厄と呼び、この3年間は人生において最も注意すべき年といわれています。
では、厄年には何が起きるのでしょうか。一般に、厄年は災難に見舞われやすいとされています。もともと、清く明るい心であっても、日々、生活を送るうちに精神や心に悪いものがたまり、汚れてしまいます。厄年は、そのたまった悪いもの、つまり厄や身の穢れを祓い清めて、新たな年を迎えるためにあるという意味もあるといわれています。
一方で、厄年はその昔、神社の神事に奉仕する「神役」を任せられる年齢だったそうで、これはつまり、厄年が重要な任務を任される年であるという意味合いも持つことを示しています。これは、人生において、厄年は決してネガティブな意味合いだけでなく、人生における重要な転機となり得ることも示しています。

厄年の過ごし方

厄年は、その災難を避けるために、厄祓いや厄除け、厄落としなどの厄を遠ざけることが古くから行われてきました。そして現代では、神社における厄祓いは初詣や節分に行われることが多くなっていますが、年中受け付けているのが一般的です。厄祓いでは祈祷してもらう祈祷料を支払います。
また、厄年は一般に、何か新しいことを始めるのはよくないというのが定説になっています。例えば、仕事を転職したり、引っ越しをして新しい住居に住んだりするのは避けるといいといわれています。ただ、妊娠だけは子を産むと厄を落とすという説もあるため、決して悪いことではないともいわれています。

厄年の過ごし方の例

では、厄年を無事に過ごすには、実際、どうすればいいのでしょうか。具体的な方法をみていきましょう。

身体を清潔にする

神社仏閣にお参りに行くときに多くの人は実践していると思いますが、お参り前に手や口を水で綺麗にしてからお参りするのは当たり前の習慣です。しかし、実際は、一度お風呂に入って全身を浄めてから参拝するのが理想といわれています。そもそも、なぜそこまで身体を清潔にする必要があるのでしょうか。それは、身体がけがれていると、厄がつきやすいためです。一度厄をある程度落としてから、浄めていただくのです。厄年のお祓いに 出かける前には、ぜひシャワーを浴びるなどして清潔に身体を磨いてからにしたいですね。
厄をはねのけるためにも、常に毎日の生活の中で、身体を清潔にすることが厄年には特に重要です。

ネガティブなことを口にしない

厄年のときには、何かと「素敵な出会いがない」「なかなか仕事がうまくいかない」など、人よりも自分がとても不幸に思えてきてしまいます。心の中でこのようにネガティブなことをつぶやいてしまっていませんか? 確かに厄年には他の年よりもよくないことが起きることが多いといわれていますが、悪いことが目についても、ネガティブなことを口にしないことがとても重要です。なぜならそういう状態のほうが、厄が向こうから寄ってきやすいためです。また、反対に、ポジティブに行動をすると、厄を跳ねのけることができるとすらいわれています。厄年にはポジティブに行動せざるを得ませんよね。

出産する

先ほどもご紹介しましたが、厄年に出産するのは厄を落とす意味でも、良いといわれています。もちろん、子育ては決して楽ではありません。厄年でも普通の年でもそれは変わらないでしょう。しかし出産したら、悪いものが出たのか、肌がきれいになった、健康になったというケースもあります。厄年だからこそ、出産計画を立ててみるというのも一つの方法かもしれません。

箸を新調する

厄を祓うためには、箸を新しいものに変えるといいといわれています。年の初めに変えて、新しい橋を使い始めます。箸はつまみ取るものなので、「厄をつかみ取る」という意味で、昔から行われているおまじないです。

厄年は、忌み嫌われるものでありながら、誰もが迎える、避けることのできない年です。その年にはどのような意味があるのか、そしてどのように過ごせば厄をできるだけ回避できるのか、そしてポジティブな方向へ転じることができるのかということを知っておくだけで、だいぶ違ってくるでしょう。厄年を控えている人は、ぜひ今回の方法を実践する計画を立てるなどして、厄年に備えてみてはいかがでしょうか。