占いの種類と占術

ダウジングdowsing

ダウジングとは

ダウジングのイメージ

ダウジングとは、棒や振り子などの器具を用いて、地下水や鉱脈など、地表に現れていない物を探り当てる手法のことです。さらには探し物のみならず、占いなど日常の事柄の判断にも用いることができます。

ダウジングは超自然的なものではなく、人間の潜在意識に働きかけて物事の判断を行なう手法です。本来、人間の潜在意識には膨大な情報があるにも関わらず、現実に人々が意識できているのはごくわずかだと言われています。つまりほとんどの情報は眠った状態のままなのです。このダウジングを行なうことによって、潜在意識が知っている情報や、思考していることを顕在化し、それらをキャッチして対象物を探し当てます。

またダウジングを行なうことで、健康状態、相性の良い相手や食べ物など、様々な情報もキャッチすることが可能になります。人間も物もすべての存在は、ある種の波動を放っています。その波動とダウジングをする人の波動が同調すると、振り子が動き出し、知りたい事柄を探し当てることができるのです。つまり、人間の潜在意識と振り子が同調し合い、求める情報を探し出せるというわけです。

ダウジングの方法とその効果

ダウジングをする人のことを「ダウザー」と呼びます。ダウザーは主に歩きながら、分岐した枝や曲がった金属片、小さな振り子などを使用します。しかしこのような器具を用いない人や、地図をダウンジングすることで地下水や鉱脈を探り当てることができる人もいます。ダウジングが地下の水道配管や水脈、鉱脈に反応する確率は、それらの仕事に従事あるいは専門の知識と経験則を持つ者が使用すると高くなります。また、専門職ではない第三者がダウジングを使用し、専門職の者が同伴した場合には発見率が高くなることも実証されています。

ダウジングの歴史

ダウジングには4000年以上の歴史があり、その間に様々な形に発展してきましたが、神の意思、未来、罪の審判などを占う目的で利用したのが原型であると考えられています。平安初期の僧で、真言宗の開祖である空海も日本の各地でダウジングをして、井戸を探し当てたという伝説が残っており、それらは「空海井戸」と名付けられています。

ダウジングが今日のように用いられるようになったのは、15世紀のドイツにおいて、金属を探索するのに使ったのが始まりと見なされています。その後、1967年頃にベトナム戦争でダウジングが地雷の探知に使われ、地雷による犠牲者が飛躍的に減少したというニュースがニューヨーク・タイムズ紙に取り上げられ、これをきっかけにダウジングは広く世界中に知れ渡るようになりました。現在でも、水道管の位置を探し当てたり、地雷を発見したりするためなどに利用されています。