浄霊とはひと言で言って、人に憑いて悪さをする霊を取り除き、憑かれている人の身に起こっている問題を解決する儀式のことです。霊能者や占い師の中でも、強い霊能力を持つものだけが行えるとされています。混同されやすい言葉として「除霊」という言葉があるが、この二つの言葉は似て非なるものです。
「浄霊」と「除霊」の違い
「浄霊＝除霊」となっている場合があります。人に憑いてその人自身や周りに悪いことを起こす霊を排除するということは同じですが、除霊と浄霊は簡単に言えば霊自体の問題に対してアプローチをするかしないかの違いがあります。
除霊
文字通り、霊を取り除く事です。霊能力を使って霊を取り除くことによって、憑かれている人に起こっている悪い出来事などが、起きないようにすることが最大の目的となります。つまり、霊を無理やりひきはがす作業なので、一旦は人から離れたとしても、また同じような悪さをする可能性が高いです。何も解決していないため、除霊してもしばらくしてから、再び同じ霊が憑いてしまったり、別の人に憑いてしまったりして、人が苦しめられてしまう場合も多くありますので、注意が必要です。
浄霊
霊を取り除く儀式を行うが、霊に憑かれている人だけでなく、悪さをする霊の苦しみも取り除いて、人や場所から解放し、霊界に戻す・送る作業を行います。これは霊にも配慮する考え方です。悪霊になってしまったのには理由があるという考えから、原因などをつきとめます。また、人に憑いて悪さをしなくてはならない霊になってしまったことに対しての情をかけ清めます。霊自体を納得させて浄化させるので、二度と人に悪さをすることがなくなります。除霊よりも浄霊の方が、根本的な解決が望めます。人にだけでなく、霊に対する儀式も行わなくてはならないため、浄霊の方が強い霊能力を必要とします。霊にアプローチして霊への説得や浄化をして、原因となる想いなどを取り除かなくてはなりませんので、霊能者にとっても危険な作業となることも多いです。
浄霊の方法
霊能者が行う浄霊の方法は、その人の持つ霊能力や種類によって異なります。
- 言葉による訴えかけ
- 高めた波動のエネルギーを霊に送る
などで、霊を穏やかに納得させていきます。日本で言えば、お祓いなども浄霊の一種となります。
広い意味での浄霊
浄霊という言葉には決まった定義はなく、同じ霊能者であっても細かく意味合いが違ってくることがあります。広い意味での浄霊とは、霊を浄化させ取り除き、霊障などを根本的に解決するという意味は変わりませんが、解釈や呼び方はさまざまです。
- 浄霊のことを助霊と言っている霊能者もいます。
- 浄霊の儀式を救霊と言っている霊能者もいます。
- 物や場所などに取り付いている気などを払うことを浄霊としている霊能者もいます。
霊本体というよりも、そこに溜まっている悪い気などを浄化するという意味合いで使っていて、地鎮祭などに近い儀式を行う霊能者も存在しています。実は世界にも多くの信者がいるとある宗教団体では、手をかざしてその人の問題を解決していく浄霊法が有名で、「ジョウレイ」と日本語名そのままで呼ばれていたりもします。
浄霊が必要な症状
霊に憑かれていれば浄霊が必要になってくることはわかっていても、霊感のあまりない人は、自分に霊が憑いているのかどうかはわからないことが多いです。
普段あたり前として受け入れていること、自分の運命と諦めていることが、霊による仕業という場合もあります。
目安となる症状があるので、多く当てはまる人は一度視てもらってもいいでしょう。
人に起こること
- 浄霊・身体に重い感覚がある（肩こりなども含む）
- 自分でコントロールできない感情の起伏
- 病院では原因がわからない痛み
- パニックなどの症状がある
- 病気になりやすい身体と精神の弱さ
- 不運やトラブルに巻き込まれやすい
家屋などに起こること
- 誰もいないのに人の気配、不自然な音がする
- 鼻を刺激する嫌な匂いがする
- 家にいるとだるさを感じる
- 家族が病気がちになった
- 家族の仲が悪くなった
危険を呼び込む場合もある、「自分でできる浄霊」
自分でできる浄霊法などがネットなどに掲載されていることがあります。簡単なものから、本格的なものまであるが、本気で浄霊をしたいと思うならば、強い霊能力を持った、霊能者に任せた方がいいでしょう。やり方を間違えたり興味本位でやると、症状を重くしてしまったり、他の霊を呼んでしまったりすることがあるので注意しましょう。本格的な浄霊とまではいかなくても、霊や悪い気を自分から遠ざける方法の中で、塩を使った方法は手軽にでき比較的ポピュラーなので、何か嫌な雰囲気を感じたときには、盛り塩をしたり部屋に撒いたりしている人も多いです。
